ステップフォード・ワイフのレビュー・感想・評価
全5件を表示
フライング◯ダッチマンの奥さんの寓話
まぁ、最初から分かるがが、要はアブラカダブラですよ。
元ネタは1975年製の様だ。それの蒸し返し。
こう言った画一的な社会構造へのアンチテーゼなんだが、映画の中でも言っている。
『有色人種は?』と。
ジム◯クロ◯法を養護するように話をしたジョン◯ウェイ◯の共和国に対する評価と同じ。
『共和とはなんと響きの良い事か、自由が含まれている』とつまり、彼の言う『共和』とは全ての階級、人種、性別の『共和』ではなかった。その上では女性の解放も無いと言わざるを得ない。この映画も1つの古い価値観で笑うコメディだと思う。笑えないけどね。
要は『ウェストワ◯ルド』とか『ジェラシックパ◯ク』とか大昔からB級なストーリーは作られて来た。つまり『フライング◯ダッチマンの奥さん』の噺なのだ。日本で言えば『南極三号』の噺だ。薄気味悪い噺が多い。そして最近作を含めて『ジェラシックパ◯ク』は今でも続いている。つって事は今も同じ事をおなじ価値観の上で描いていると言う事だ。ロボットが愛の無いAIに変わっただけ。それを国が大々的に推し進めるのは、
生殖行為も愛の無いAIに変わるわけで、良いのかなぁ。まぁ、僕はそれでも良いけどね。2次元アイドル大好きな方ですからね。踊りや歌の1つも出来ない生アイドルよりも口パクやアニメーションで良いから、本当のオベラが見たいね。
近い未来の話なのか…
Netflixのおススメで、でてきたので鑑賞。
2004年くらいの作品を2022年に見ると、おもしろい。
もしかしたら、ITが進化した今、どこかの街では作られた街があるのかもしれないと妄想してしまう。
ブラックなおとぎ話
ニコールさん、おきれいで(笑)
内容はともかく、ステップフォードという作り込まれた街並みは美しく、彩もきれいで見ていて楽しい。
最先端技術(当時の)が取り入れられたキッチン、ホームセキュリティ?こんな街、家に住めたらなぁ…怖いけど。(笑)
冒頭のシーンでは、ひどいことするなぁ、と。
それはないんじゃない?と、クビになって溜飲が下がる思いだったが、ステップフォードに来たら真逆。極端すぎ。中間はないのか?苦笑
やり過ぎ感満載だが、ここまでくるとコメディとして楽しむしかない。
何が、誰が正しいとか深く考えずに…。
内容は漫画みたいだったけど、視覚的には楽しめた。
意外と評価低くてビックリだよ
某映画レビューユーチューバーさんが紹介していた本作。ざっくりしたあらすじは知っている状態で鑑賞いたしました。
結論、めっちゃ面白いですよ。なんで評価がイマイチなんだろう。不思議です。
「男女の性別役割分業」であったり「女性の地位」であったり「LGBTなどの性的マイノリティ」であったり、最近特に話題になっているポリティカルコレクトネスやジェンダー問題がストーリーの根幹にあるので全く古さを感じさせないんですが、原作小説は1972年に刊行された、50年近く前の作品です。これが50年前の作品だと思うと、本当に不思議な気分になりますね。
・・・・・・・・・
テレビ局の敏腕プロデューサーとして活躍していたジョアンナ(ニコール・キッドマン)は、視聴率を求めて過激な番組を作ってきたことが災いして番組出演者の男性から怒りを買ってしまい、番組制作発表のステージ上で銃撃を受けるという事件が発生する。ジョアンナに怪我はなかったものの、事件の責任を取らされてテレビ局をクビになってしまった。テレビ局の副局長でジョアンナの夫であるウォルター(マシュー・ブロデリック)は、自らもテレビ局を退社し、ジョアンナと共に新しい土地でやり直そうと決意する。住み慣れたニューヨークを離れ、由緒正しい豪華な住宅街であるステップフォードに引っ越してきた二人であったが、ステップフォードの女性たちはお洒落で美人でスタイルが良く家事もこなせる万能な女性しかいないことに、どこか違和感を感じるのであった。
・・・・・・・・・・
序盤は男性を蔑視するような過激な番組を多く手掛けてきた敏腕プロデューサーであるジョアンナの転落が描かれます。その過激な内容故に多くの男性から批判を受け、特に番組に出演した男性からは強い恨みを買っていたために、新番組の製作発表会が銃撃事件に発展してしまう。このあたりの展開は、全くと言っていいほど古臭さは感じられません。どんどんと過激になっていく番組制作は犯罪スレスレの動画を制作して再生数を稼ぐユーチューバーのような雰囲気を感じてしまいますし、銃撃事件もネタにして新たな番組を作ろうと商魂たくましく画策している描写なんかは、まんま「炎上マーケティング」です。「歴史は繰り返す」とはよく言ったものですね。
ジョアンナは銃撃事件の責任を取らされてテレビ局をクビになり、精神的に参ってしまってふさぎ込みます。それを見かねた夫のウォルターは自身も退職して、心機一転のためにニューヨークから豪華な住宅地であるステップフォードに引っ越す。ここまでは一見普通のホームドラマのように感じますが、ここから雰囲気が一転。ステップフォードに住む妻たちは、みんな似たような髪型で似たような可愛らしい衣装で夫に献身的に尽くす「理想の妻」ばかりであることに気が付きます。貼り付けたような笑みを浮かべて生気が感じられない彼女らを見て、ジョアンナは違和感を抱きます。
この辺のどことなく感じられる恐怖の演出は上手かったですね。ジョアンナが町に違和感を感じると同時に観客も違和感を抱き、恐怖を感じさせるような描写が非常に良かったと思います。
これ以降はネタバレになるので書きませんが、後半には意外な真相が明らかになるどんでん返しもあり、ラストのオチにはクスッとさせられるので、私は非常に楽しめました。
「下ネタが不快」という意見が多かったのが結構意外でした。私個人の意見ですが、そんなに下ネタがキツいようには感じませんでしたね。多分、直前に『ブックスマート』を鑑賞していたからかもしれません。ブックスマートは結構エグい下ネタあるので。
せいぜい、ご近所さんの家に入ってみたら女性の嬌声が聞こえてきて「昼間からお盛んねぇ」とか言うくらいの下ネタだったので、これで「下ネタが不快」って評価下げられるのもなんだか可哀想に思います。
とにかく、私は本作を楽しむことができましたし、最近話題のジェンダーやポリコレ要素を包含しつつもコメディとして楽しめる名作だったと思います。多少の下ネタが大丈夫であれば、ぜひ鑑賞していただきたい名作です。オススメです!!
全5件を表示