ホワイト・ライズのレビュー・感想・評価
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過去に戻り過ぎです
偽リサが舞台女優なのですが、メイクで素顔を隠せて良い設定だと思いました。逆廻しで徐々にメイクが落ちていくシーンはドキドキしました。
偽リサの回想で、故障したビデオカメラを修理に出して主人公に近づくつもりが、それでリサに興味を持たれてしまう展開も面白い。
中国へ出張に行ってない状況は、時間的な制約を生み、不安定な気持ちにさせられます。
気になるのは下記です。
・過去に戻る回想が多過ぎて、分かりにくい。この構成の狙いが分からないです。最初に主人公とリサの出会いと突然の別れがある構成の方が、主人公が手紙や鍵を盗んだり、まるでストーカーみたいな行動も少しは感情移入できる気がします。
・婚約者がいるとハッピーエンドにならない
婚約者は不要で、ずっとリサを忘れられない設定が良いです。主人公が見せる執着心だと、2年で簡単に他の人を好きになるとは思えません。
・彼女が突然いなくなった真相
これだけ邪魔されると会えないだろうと納得できるレベルではなかったです。まずは、留守電のメッセージを消すだけでは連絡が取れるので、受話器のコードをこっそり抜くぐらいはして欲しい。
あと、浮気してたという嘘をいきなり信じるには無理があると思う。付き合っている時に、リサが浮気を疑うような伏線があったら良いのかもしれません。
以上
面白い!
この映画は1996年製作のヨーロッパ映画『アパートメント』のリメイクでして、『ホワイトライズ』というタイトルから想像できるように、「純粋な嘘、罪の意識のない嘘」がテーマなのです。こうなったら、騙されてなるものかと身構えて、最初からマシュー(ジョシュ・ハートネット)の台詞からいくつの嘘が導き出せるかをカウントしてしまいました。中国行きの飛行機に乗らない、食あたりした・・・と、とにかく嘘が多いハートネット。途中から数えるのも面倒くさくなりました。
主要登場人物は、彼以外に失踪中の元恋人リサ(ダイアン・クルーガー)、友人ルーク(マシュー・リラード)、ルークの彼女アレックス(ローズ・バーン)の4人。ひょっとすると、この4人が嘘をつき合って、がんじがらめの嘘映画になるのではないかと危惧さえしました。マシューは前述通り嘘が多く、ルークは他愛も無い嘘が多い(「彼女と一晩過ごしちゃったぜ」みたいな)。男女間は嘘と妥協で成り立つんだなぁと気軽に身構え、『スクービー・ドゥ』のバカキャラよりも『スクリーム』の怪しいキャラの印象が強いルークが絶対に怪しいと睨んでいました。途中までは読めるものの、この予想が見事にはずれるという爽快感がたまりませんでした。
それぞれの回想シーンは絶妙にプロットを操作し、時間軸と多方向撮影によるすれ違いを上手く演出していて、「うぁっ、あんた、あの時、そんな所にいたんかい!」みたいな感覚に浸れること間違いなしです。どことなく『いま、会いにゆきます』に似てたりして・・・ふふふ。
突き抜けた純愛
どちら側に感情移入するかによって、大分見方の変わる映画だと思います。
ダメージで大好きになった『ローズ・バーン』の役が、とても好きです。
最後で彼氏に嘘を伝える彼女は、やっぱり悪人だと思えないんですよね。
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