U47出撃せよ
劇場公開日:1959年12月12日
解説
第二次大戦にその名を世界に轟かせたUボートの活躍を描いた海戦映画。ヨアヒム・バルジュの脚本をハラルト・ラインルが監督した。撮影はエルンスト・カリンケ、音楽をノルバート・シュルツェが担当。出演はディーター・エッペラー、ザビーナ・ゼッセルマン、ヨアヒム・フックスベルガー、ハラルト・ユンケ、ウーテ・ハラント等。製作アルフレッド・ビチンス。
1958年製作/西ドイツ・オーストリア合作
原題または英題:U47-Kapitanleutnant Prien
配給:NCC=日活
劇場公開日:1959年12月12日
ストーリー
ドイツ潜水艦U47は輝かしい戦果をあげて、プリーン艦長(ディーター・エッペラー)以下全員無事でキール軍港に帰港した。上陸直後、プリーン艦長は潜水艦隊の指令官に呼ばれた。そこでU47に英国主力艦隊の集結地・スキャッパ・フロウ港に潜入し、これを撃破せよという命令を受けた。彼はこの大胆不敵で困難な計画を敢然と引受けた。プリーン艦長は休暇を愛妻インゲボルグ(ザビーナ・ゼッセルマン)とゆっくり過すまもなく、目的地に向って出撃した。U47は見事にスキャッパ軍港へ潜入することに成功した。戦艦二隻を撃沈し、駆逐艦の追跡を逃れ、キール軍港に帰還した。プリーン艦長は国民の英雄として歓迎を受け、ナイト十字賞を贈られた。このニュースを聞いたプリーンの幼な友だちのフリードリッヒ牧師は、たとえ戦争でも多数の人命を奪うのはよくないと彼にいった。が、プリーンは軍人として彼の言をきかなかった。しかし、牧師の“最大の殺人者が最高の勇士だ”という言葉が脳裡から離れなかった。その後の索敵航海でも、フランス海岸の戦闘でも、牧師の言葉がプリーンの心を悩ませた。戦争は日一日と激しくなった。敵は新兵器の電波探知機で、潜航中の潜水艦を攻撃して来た。U47は九死に一生を得て港に戻って来た。インゲボルグは彼の帰還を夢かと驚き喜んだ。彼女は夫に内地勤務になってくれと頼んだ。プリーンは軍人としてそれは出来ないと断った。プリーンは出撃前の短い間に牧師を訪ねた。二人は戦局の重大さを語り、祖国の再興と永遠の平和を願った。プリーンは決死の出撃に出かけていった。--北海沖でU47は敵の猛攻撃を受けた。懸命な応戦もむなしく、艦は遂に海底深く沈んでいった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ハラルト・ラインル
- 脚本
- ヨアヒム・バルジュ
- 製作
- アルフレッド・ビチンス
- 撮影
- エルンスト・カリンケ
- 美術
- エリッヒ・ケッテルフート
- Hans Auffenberg
- 音楽
- ノルバート・シュルツェ