オペラの怪人(1943)

劇場公開日:

解説

1925年故ロン・チャニー主演で製作された作品の再映画化で、今回は色彩版。ガストン・ルルーの原作から「夜の悪魔」のエリック・テーラーと、サミュエル・ホッフェンシュタインが脚色し、「荒鷲戦隊」のアーサー・ルービンが監督した1943年作品。撮影はハル・モーアとウィリアム・ハワード・グリーンで本作品により同年のアカデミー賞を受けた。音楽はエドワード・ワード。主演は怪人に「汚名」のクロード・レインズが扮し、他に「ニュー・ムーン」のネルソン・エディ、「若草の頃」のスザンナ・フォスター、「幻の女」のエドガー・バリアらが助演する。

1943年製作/アメリカ
原題または英題:Phantom of the Opera
配給:ユニヴァーサル日本支社
劇場公開日:1952年1月19日

ストーリー

エリック・クローダン(クロード・レインズ)は20年来のパリ・オペラ座交響楽団員を解職させられた。彼は、オペラ座のプリマ・ドンナ、ビアンカロリの代役を勤めるクリスティン・デュボア(スザンナ・フォスター)の隠れた実父で秘かに娘の勉学費を稼いでいた。彼は必死になってピアノ演奏曲を書き上げ、音楽出版社に持ち込んだが喧嘩となり、プレイエルを殺害してしまった上、彼の女秘書に硫酸をかけられ、二眼とみられぬ恰好になってオペラ座の地下室に逃げ込んだ。以来彼は発狂状態で娘の身を思い詰め、ビアンカロリを眠らせてまでもクリスティンを舞台に立たせようと図ったが、それが失敗するやビアンカロリを殺し、更に劇場の大シャンデリアを落として大混乱を巻き起こしたりした。これらの犯行はすべて黒マントの仮面姿で行なわれたので世人はオペラ座の怪人と呼んで恐怖した。一方クリスティンに恋するオペラ歌手のアナトール(エドガー・バリア)は彼をおびき出すために彼の作曲した協奏曲の演奏をフランツ・リストに頼んだ。それを聞いた地下室のクローダンは、連れ込んでいたクリスティンに無理やり主題のメロディをうたわせたが、彼女はそれが幼い日の想い出に連なることに気づいた。ラオールとアナトールが駆けつけ、ラオールの射った1弾はそれて、壁が轟然と崩れて怪人はその下敷となってついえた。その後クリスティンは亡き怪人に親愛の情を覚えつつ、立派な歌手に成長していった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第16回 アカデミー賞(1944年)

受賞

撮影賞(カラー) ハル・モーア W・ハワード・グリーン
美術賞(カラー)  

ノミネート

作曲賞(ミュージカル) エドワード・ウォード
音響録音賞  
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映画レビュー

4.0犯罪映画でした

2024年11月10日
PCから投稿

有名ですが読んだことなくて、ユニバーサルホラーに入っているので勝手にホラー、または幻想系と思ってましたが、リアルな犯罪映画です。

そう思って観ると特筆すべき作品でもありませんが、小説や舞台も含めて非常に有名なので観る前からゲタ履いてますね。

でも、まあまあ飽きずに面白いです。

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越後屋

5.0『娘道成寺』と見間違えては駄目である。

2024年9月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ