「【14歳の少年が一夏、本物の”男達”と交流し、大いなる成長を遂げる様を描いたファンタジックな作品。この作品には漢としての生き方が詰まっています。】」ウォルター少年と、夏の休日 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【14歳の少年が一夏、本物の”男達”と交流し、大いなる成長を遂げる様を描いたファンタジックな作品。この作品には漢としての生き方が詰まっています。】
ー 原題:セカンドハンド・ライオンズ(中古のライオンたち)ー
・14歳の少年ウォルター(ハーレイ・ジョエル・オスメント 「シックス・センス」の幼き名優)が夏休みの間、自由すぎる母親の思惑でテキサスの片田舎の農場に住む一癖も二癖もある二人のおじいさん(気性が激しいが哀しい過去を持つハブ(ロバート・デュヴァル)と心根の優しい弟ガース(マイケル・ケイン)に預けられる。
・二人のおじいさんには様々な噂があり、若き頃アフリカで波乱万丈の人生を送り、多額の金を農場内に隠し持っているらしいと言われている。
・半信半疑のウォルター少年が、愛想のない二人のおじいさんと徐々に距離を縮める過程と、二人のおじいさんの常軌をやや脱した行動(金目当てで訪れるセールスマン達にライフルをぶっ放すのは序の口)に凄い勢いで魅入られる。
・母親の指令で二人の隠し金の在りかを嫌々ながら探すウォルター少年が、徐々に二人のおじいさんの噂が本当であるらしいという事、そして二人が漢気溢れる本物の男達であるという事に気付き、おじいさん達も”この子は本物だぞ!”と距離を近づけていく過程や劇中劇での若き二人のアフリカでの活躍シーン(ハブと恋に落ちた美しい姫!とアラビアン・ナイトのような世界観)が可笑しみを含ませながら、素晴らしく躍動的に描かれる。
・ウォルター少年の母親に対する決着の付け方、二人のおじいさんの末期の迎え方、大人になったウォルター少年のもとを訪れるある男の姿等々、書き出すときりがないが、 <本物の漢の生き方とは何か> を考えさせられる思い出深い作品。
<私事で恐縮であるが、2004年7月 会社に行くのがどうしても嫌で、通勤途中の劇場(今でもお世話になっている。)でこの作品を観て自分の甘さに気付き、会社に3時間遅れで出社したなあ。(すいません・・・)。
今でも、夏になるとDVDで時折見返す作品である。>
<2004年7月10日 ズルして劇場にて鑑賞>