「盛りを過ぎても、見事に咲き誇る」カレンダー・ガールズ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
盛りを過ぎても、見事に咲き誇る
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映画「カレンダー・ガールズ」(ナイジェル・コール監督)から。
映画解説には「中年女性たちが自分たちのヌード写真を
カレンダーにして売り出し、大反響を巻き起こしたという
イギリスの実話をもとに描く人間ドラマ」とある。
白血病で亡くなった夫が、生前、女性たちの前で話そうと考えていた、
原稿の一節である。「ヨークシャーの花は、女性に似ている。
生長を重ねるたびに、その美しさを増していく。
盛りを過ぎても、見事に咲き誇る。あっという間に枯れていくが・・」
とジョークも交えながら、素晴らしい原稿の一節である。
彼女らは英国ヨークシャーの片田舎ネイブリーに住んでいる。
英国の中でも、壮大な自然が広がる有数の土地らしく
その野に咲く花は、女性に似ているというわけだ。
子育ても終わり、生き甲斐を探す女性、特に中年女性にとって、
後ろから押してくれる、応援フレーズになったに違いない。
「盛りを過ぎても、見事に咲き誇る」
何度か登場するフレーズなので、きっとこの作品の根底を流れる想い、
そんな気がして採り上げてみた。
P.S.
個人的には「女性連盟の目的は?」(日本では「婦人会」)の質問に対して、
「『自己啓発』と『娯楽』と『親睦』」と即答したシーンがあり、
妙に納得してメモをした。今度、挨拶で使わせてもらお~っと。
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