クリビアにおまかせ!のレビュー・感想・評価
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オランダ産の大人気のドラマの映画版であり、奇妙で濃いキャラ揃い(配...
オランダ産の大人気のドラマの映画版であり、奇妙で濃いキャラ揃い(配役見事)の変テコリンでハッピーなミュージカルもの。じわじわと味わうものかもしれない。ダンスは本とに見ごたえあり、音楽共に魅せられる。カラフル・お洒落でイイネ。
過剰な道化演出
風車とチューリップの国、近代化への礎となった江戸時代の蘭学やフィリップスのシェーバー、バンホーテンのココアなど日常でもお世話になっているオランダのミュージカル映画と言うことでハリウッドとは違った味付けが観られるかと期待が膨らむ。
雨の中のダンスシーン、一見、MGM黄金期のミュージカルを彷彿とさせるが映画の中身はかなりコテコテ、昔のテレビのホームコメディのスピンオフらしい。さしずめ日本なら長屋の世話焼きおばさんと因業大家の織り成すドタバタ劇と言ったところだろう。どうにも過剰な道化演出でわざとらしくて笑えないし、登場人物にも華がないので歌や踊りに酔う楽しみも薄らいでしまう。終始口汚くののしる大家がゲイと言うひねりなのだが、他も個性派ぞろい、判事も裁判中にリンゴの皮を剥いている無気力さ、ノーマルな人が見当たらない映画も珍しい。娯楽映画の範疇であることは間違いないのだがどういう観点で楽しめばよいのか最後まで困惑しどうしだった。
陽気なナース
赤十字のマークを違う意図で使うが修正を加えてないという注意書き。それほど酷い使われ方はしていない。診療所の看護婦に一目ボレして泥棒に入った男ヘリット。実験が大好きで“悪人を善人にする”薬を発明したおっさん。大家は普段、呂律の回らない喋り方なのに、歌は一番味があった。裁判と同時進行でストーリーが進む。
古きMGMミュージカルをそのままオランダ版にしたような映画。懐かしいほど中味がないコメディ・ミュージカルという雰囲気がいい。原色をふんだんに使った美術もよかった
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