スペシャリスト(1970)

解説

十万ドル現金強奪の濡れ衣をきせられたまま縛り首にされた兄の怨みを晴らすため、単身無法の街に乗り込むさすらいのガンマンの活躍を描く。監督は「続荒野の用心棒」「豹/ジャガー」などのセルジオ・コルブッチ、脚本はコルブッチ自身とサバティーノ・チウフィーニ、撮影はジルベルト・ダッソンビーユ、音楽は「シューベルト物語」のアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノがそれぞれ担当。出演はシルビー・バルタンの夫で、フランスの人気ポップ歌手ジョニー・アリディ、ガストーネ・モスキン、マリオ・アドルフなど。日本版監修は岡枝慎二。テクニスコープ、イーストマンカラー。

1970年製作/フランス・イタリア合作
原題または英題:Le Specialiste

ストーリー

夕暮れのブラックストーンの街に一人の男が帰ってきた。黒いマントに身をつつんだ拳銃使いが、この街で生れ育ったハッド(J・ハリデー)だとは誰も気がつかなかった。悪名をとどろかすハッドは、銀行強盗の汚名を着せられて縛り首にされた実兄チャーリーの復讐に帰ってきたのだ。ブラックストーンの保安官(G・モスキン)は、街に入ろうとしたハッドの銃を取り上げようとしたが、ハッドはその瞬間、給水塔の上でライフルを構えていた二人の男を射ち殺した。以来、チャーリーのリンチを煽動した街の人々は極力ハッドを避け始めたが、なぜか銀行家の未亡人バージニア(F・ファビアン)だけは接近してきた。その夜、酒場に現われたハッドは、無法者のブートに喧嘩を売られた。ブートは兄の恋人シーバの養父で、ハッドもチャーリーも昔世話になった男だったが、しかたなくハッドは銃を抜いた。ハッドは事件を究明するために、この辺一帯で恐れられている片腕のメキシコ山賊ディアブロ(M・アドルフ)に逢いに出かけた。彼はディアブロとは幼ななじみだったのだ。それによると、バージニアまで十万ドルの護送を頼まれたチャーリーは、途中ブート一味に襲われ瀕死の重傷を負い、ディアブロに半分焦げた一枚の紙幣を渡したという。その頃バージニアから、チャーリーに十万ドルを奪われたと聞いた街の護衛団がやってきて、チャーリーを街に連れて帰りリンチにしたというのだ。ハッドには焦げた紙幣を見て思いだすものがあった。それは子供の頃よく遊んだ基地の壁だった。ハッドはそこで十万ドルの札束を発見した。これはチャーリーが、あらかじめ襲われることを予期して埋めていたのだ。ハッドが金を持って街に戻ると、街の者たちは現金に群がり、ハッドは留置された。その夜バージニアは色気で保安官に酒を勧め、十万ドルを持ちだすと河原で火をつけた。この炎はディアブロ一味を呼んだ。燃える札束を見たディアブロはこれがニセ札であり、彼女が預金者の十万ドルを強奪しようとしていた事を察知すると、本物の金のありかを白状させた。その頃、酔った保安官の目を盗んで牢を脱出したハッドがディアブロの子分たちを射った。遂にディアブロとハッドの宿命の対決の時がきた。ハッドは左肩を射ち抜かれ、ディアブロは倒れた。ハッドは銀行の暖炉の下から十万ドルを引きだすと街の者たちが見守る前でいまわしい札束の山に火をつけた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.5断末魔のマカロニウェスタン

2023年10月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

3.0ヒーロー西部劇。主役はフランスの歌手らしい。 無能保安官、片腕山賊...

2023年1月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ヒーロー西部劇。主役はフランスの歌手らしい。
無能保安官、片腕山賊、ヒッピー、エロ担当女銀行家、真の悪党は誰だ(笑)
町全員ケツ見せエンディングが衝撃的(笑笑)

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はむひろみ

4.0巨匠コルブッチが描く壮絶な復讐劇

2020年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

所謂「マカロニ・ウエスタン」。つまりテーマは「復讐」か「犯罪」。
お話はストレート。銀行の金を横領したとの濡れ衣を着せられ街の住民にリンチされ殺された兄の無罪を晴らす為に戻ってきたハッド(ジョニー・アリディ)の孤独な追跡と彼の行動を阻む保安官(ガストーネ・モスキン)、更にマカロニウエスタンで頻繁に登場するメキシコ系の悪党ディアブロ(マリオ・アドルフ)が絡んでクライマックスは壮絶な銃撃戦へと向う。
その銃撃戦が素晴らしい。
なんだかこの時代にいねーだろーみたいな当時で言えばヒッピーみたいな若者が登場して違和感を感じるが、後半こいつらが思わず悪い意味で活躍する。(詳しく書くとネタバレになるので・・・)

とにかく終止クールなジョニー・アリディがいい。この人フランスの歌手らしいが、自分は知らない。
そう、フランコ・ネロでもなく、アンソニー・ステファンでもなくジョニー・アリディってとこが斬新なんだろうか?
やはり「もう一人のセルジオ」と言われたコルブッチの手腕は凄い!
なんだか安心して観られる一作。

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colt45SAA

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