サロメ(2001)
劇場公開日:2003年11月8日
解説
若い娘が踊りの褒美に男の首を要求するという古典悲劇『サロメ』の舞台と、フィクション・シーンを絡めたフラメンコ映画。監督・脚本は「タンゴ」のカルロス・サウラ。主演・振付は元スペイン国立バレエ団の芸術監督である世界的ダンサーのアイーダ・ゴメス。共演は舞台を中心に活躍するペレ・アルキリュエほか。2002年モントリオール映画祭芸術貢献賞受賞。
2001年製作/86分/スペイン
原題または英題:Salome
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:2003年11月8日
ストーリー
伝説のフラメンコ・ダンサー、アイーダ・ゴメスが、舞台のリハーサルを始めている。その舞台を演出し、さらに映画に撮るため、監督(ペレ・アルキリュエ)がスタッフたちと話し合っている。やがてアイーダは自身のことを語り出すが、音楽が流れてダンサーたちが登場すると、舞台は古代ローマ時代へと変わる。ガリラヤの領主である義父ヘロデ王(パコ・モラ)の心を、妖しい美しさで奪って離さない王女サロメ(アイーダ・ゴメス)。ヘロデは自身の誕生日の宴で、サロメの踊りを要望する。しかしサロメは応じない。彼女の心は、洗礼者ヨハネ(ハヴィエル・トカ)に向けられていた。彼をあらゆる手で誘惑するサロメだが、神のもとで生きるヨハネにその試みは届かず、サロメは苛立つ。やがてヘロデの願いを叶える決心をしたサロメは、七重の薄衣をまとい、激しく踊りながら一枚ずつ脱いでいく。サロメの裸身が月光に包まれると、ヘロデは彼女に望みのものを問いかける。するとサロメは、ヨハネの首を要求するのだった。