劇場公開日 2003年11月8日

真実のマレーネ・ディートリッヒのレビュー・感想・評価

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2.0最後が残念

2025年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

 自由、開放を象徴する女性、男から見たら魅惑、魔性を象徴する女性マレーネ。『モロッコ』、『嘆きの天使』などの出演作とスチール写真を散りばめて、若き日の美しいマレーネの魅力を引き出した綺麗な映画だ。

 祖国ドイツを愛するが故にアメリカへと移り住んだ彼女の本当の心や反戦メッセージを存分に描いている。敵国(第2次世界大戦中には祖国ドイツとなる)の兵士に戦意を喪失させるほどの効果があった「リリー・マルレーン」は現代でも色褪せない名曲である。ベトナム戦争時には「イマジン」がそういう役割を担っていた。

 しかし反戦を謳いながらも、それが反ナチやドイツ・アメリカ・フランスを愛するためだけの偏った考えであることは否定できない。日本への原爆投下を正当化する発言により、「所詮はこんなものか・・・」とがっかりさせられた。

【2004年映画館にて】

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kossy