超犯罪 ハイクライム

劇場公開日:

解説

麻薬シンジケートと影の軍隊マフィア、警察の三つ巴の抗争を描いたハードボイルド・アクション。製作はエドモンド・アマティ、監督は新人のエンツォ・G・カステラーリ、マウリツィオ・アマティの原案をティト・カルピとカステラーリ、ジャンフランコ・クレリチ、レオナルド・マルティンが脚色、撮影はアレハンドロ・ウローア(アレクサンダー・ウローア)、音楽はグイド&マウリツィオ・デ・アンジェリスが各々担当。出演はフランコ・ネロ、ジェームズ・ホイットモア、デリア・ボッカルド、フェルナンド・レイ、デュリオ・デル・プレートなど。

1973年製作/イタリア・スペイン合作
原題または英題:High Crime
配給:富士映画
劇場公開日:1974年12月10日

ストーリー

南仏、マルセイユの朝、男がひとり、モーターボートでイタリアに向けて旅立った。同じ頃、北イタリアのジェノバ。既に情報を得ていた警察では、マルセイユからの麻薬の運び屋“レバノン人”を逮捕するため、腕ききのベルリ警部(F・ネロ)を待機させ、逮捕させた。しかし護送の途中、何者かに殺されてしまった。ベルリはこれを機会に、自分流のやり方でこの事件に取りくむ決意を固める。その第一歩として、昔の大ボスカフィエロ(F・レイ)を訪問するが、事件に首をつっこみすぎない方がいいと忠告されるだけで、しっぽはつかめなかった。その頃、財界人のパーティが開かれており、グリバ系列会社の社長、やり手の副社長リボルタ(M・エルピチーニ)、社長の弟ウンベルト(D・D・プレート)が出席していた。同じ夜、ある薄暗い倉庫では銃撃戦による麻薬の奪い合いが行われていた。襲わせたのはリボルタで、手先となったのはカフィエロの部下でグリバ一派にも通じていたリコだった。しかし、グリバ側に寝返ったリコでもカフィエロの真の恐しさを知っており、我身を守るためにリボルタをゴルフ場までオートバイで追いつめて殺してしまう。そのリコも何者かの手で殺され、死体が岸に打ち上げられる。事件の真相はグリバ・グループが握っていることは分かっていたがベルリは証拠が掴めず焦りを感じていた。そんな折、ウンベルトと愛人のチカ(E・ガレアニ)が殺され、そして、あの偉大なカフィエロまでも殺されてしまう。さらに魔の手は、ベルリの幼い娘と彼の愛人コリン(D・ボッカルド)にまで伸びてきた。ベルリの怒りは爆発した。彼は鬼となって犯人を見つけ出し射ち殺すが、彼の心は虚しかった。小物逮補のうらでのうのうとしている大物がいる。それよりも愛する者を失った悲しみの方が大きかった。

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映画レビュー

5.0死神の骨をしゃぶれ

2023年5月18日
iPhoneアプリから投稿

が新宿ピカデリー等での、ロードショー(“封切り”と呼ばれる)公開時のタイトルです。

東京での二番館落ちで2本立て興行のタイミングと同時になる全国(地方)公開時に「超犯罪 ハイクライム」に改題されてます。

そういう映画は当時、結構ありました。(「エンブリヨ」とかも)
恐らく「タイトルで内容が分かりにくく、当たらなかった」などの判断で、全国版時にテコ入れ的に改題を図ってたんだろうと推測します。
その際、ポスターなんかは作り直さず、そのまま元のタイトル上に、上貼り用タイトルを作って覆い隠す形にします。パンフレットなんかは売りません(笑)。

内容的には、同氏の『警視の告白』の同系だけど、マカロニ・アクション系で、ちょっとジャンゴも入ってる感が好きで、お気に入りの一本です。
音楽も良かったのでシングル盤しか出なかったけど、即買いでした。LPはあとでイタリア発売盤で買いました。

ロードショー公開時に観といてよかった。
たまたま「映画教室友の会」のおじさんがピカデリーのタダ券くれて観に行ったので、よく覚えてます。

結局、客の入りサッパリですぐに終わってしまい、直後に改題までされ知名度も低すぎる結果となった残念な作品ですが、かなり経ってから一時DVD発売もされたのが救いでしょうか?
一度くらいTVでも、短縮しつつもやったように思いますが。

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アンディ・ロビンソン