明日なき野郎ども
劇場公開日:1970年10月24日
解説
ハーレーを改造したオートバイに乗って暴れまわる、オートバイ・ヒッピー族の野放図な生態と、凶暴な行動をスリリングに描いた映画。製作はジョー・ソロモン。監督は新進気鋭のジャック・スターレット。リチャード・コンプトンの原作をジェリー・ウィッシュとV・A・ファロングが脚色。撮影をジョン・スティーブンス、音楽をステュー・フィリップスが担当。主演はウィリアム・スミスとヴァレリー・スターレット、ダニエル・ケンプ、ジーン・シェーンなど。テクニカラー、スタンダード。1969年作品。
1969年製作/アメリカ
原題または英題:Run, Angel, Run!
配給:大映第一フィルム作品
劇場公開日:1970年10月24日
ストーリー
ロスアンジェルスを中心に、独特な型に改造したオートバイを足として放浪生活をつづける男女のヒッピー族、ヘルス・エンジェル(地獄の天使)の一員であるアンジェロ(ウィリアム・スミス)は、1万ドルの代償で仲間を裏切り、警察に情報を売った。当然、彼のグループのボス、ロン(ジーン・シェーン)は、彼を消す命令を出す。アンジェロの女ローリー(ヴァレリー・スターレット)は、保釈金を工面して彼を自由にするが、アンジェロが受け取るべき1万ドルは、サンフランシスコの銀行にある。国道101 号線を走る2人に仲間の追手が迫る。必死に追跡を逃れた2人は、小さな農村にしばらく身を隠すことに。ダン(ダニエル・ケンプ)という元レーサーに世話になり、堅気の生活が続く。しかし、1万ドルをあきらめたわけではなかった。一方、ロンの追跡の手はジワジワと迫っていた。ダンの娘メグは、大都会の華やかさにあこがれる田舎の高校生。ある日、近くの町でヒッピー族が集まってゴーゴーを楽しんでいた。広場にズラリと並んだオートバイ、「私の家にもイカス代物を持った男が働いているわ」とメグは言う。ロンの目が光った。言葉巧みに近くの森へメグを誘ったロンは、オートバイの持ち主がアンジェロであることを確かめてから暴行する。傷だらけになったメグが母親に発見され、大騒ぎとなった。仕事から帰ったダンは、「オートバイに乗った男…アンジェロだ!」と考え、ショットガンを手に家を飛び出す。この日アンジェロは、待望の1万ドルを手に入れて、ローリーの待つわが家へ帰ってきた。だが、わが家で発見したのは血まみれのローリーだった。外の闇からロンたちの呼び出す声が聞こえる。スキを待って飛び出したアンジェロめがけて、彼らのオートバイが突撃する。傷ついたアンジェロにロンが近づく。だが、木陰からの銃声でロンは倒れた。怒りに震えるダンが撃ったのだ。そしてローリーの必死の説得でダンの疑いは晴れ、2人は堅気になろうと誓い合うのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジャック・スターレット
- 脚色
- ジェリー・ウィッシュ
- V・A・ファロング
- 原作
- リチャード・コンプトン
- 製作
- ジョー・ソロモン
- 撮影
- ジョン・スティーブンス
- 美術
- Paul Sylos
- 音楽
- スチュー・フィリップス
- 編集
- レン・レイノルズ