死ぬまでにしたい10のことのレビュー・感想・評価
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なんか嫌だ
一つひとつ思い返してみても納得できるストーリーだが、山がなく終わってしまった。
死ぬときの家族との別れをしっかり描けばよかったと思う。
他の男をつくるのは胸くそ悪くなる。
余命をどう過ごすのかを考えさせられ、今やるべきことをやりたくなった。
静かにひっそりと全てを終わらせる
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
同じイザベル・コイシェ監督でサラ・ポーリー主演の「あなたになら言える本当のこと」が非常に良かったので、評価の高い本作品にも前から興味があった。
派手な演出を徹底的に抑えてまるで記録映像のようにゆっくりと物語を進行させていく。彼女は感情を抑えこんであまり外に出さないが、どうにもならない千切れた心の傷に悲しみがしんみりと染み込んでくる。
個人的には死期を隠された彼女を愛する家族は悲しむと同時に大いに傷つき憤慨すると思うし、自分が残された家族の立場だったらと考えればその彼女の決断の部分には観ていて不満も残る。またこの物語には不倫が含まれている。彼女は若くして夫と子供がいて、そう計画したわけでもないのにろくに人生経験もないままにこうなってしまっていると思われる。不倫はとにかく駄目だという価値観もあるだろうが、彼女が死ぬ前に思い残すことなく人生でしてみたいことがあるのは自分は理解できる。家族のために死ぬ時も自分を抑圧することが絶対的正解とは思わない。少なくとも彼女は彼女の最後の恋愛で家族を傷付ける意図はない。
しかし彼女の願望があっさりと叶っていく、あるいは叶っていくように見える物語は都合の良さを感じる。だが残り少ない時間を精一杯生きながら静かにその時を迎えようとする姿が、せつない余韻を残してくれた。似たような作品だけど雰囲気が明るかった「海辺の家」とは対照的だが、こちらも良作でした。
自分を深く見つめたいときに。
主人公イザベル・コヘットの淡々とした演技がとてもいい。
物語自体も淡々としており、盛り上がりも大してないのだが、こんなふうに死を受け入れられたらいいなと思わせる内容のものだった。
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