ウェルカム・トゥ・コリンウッドのレビュー・感想・評価
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惜しくもないけど
監督が誰なのか全く知りませんが、製作総指揮はソダーバーグとジョージ・クルーニー。
後進に機会を与え育てるのも仕事ですが、いやお前が撮れよ。と言いたくなります。
さて映画のほうはダメな奴らが集まって宝石店の襲撃計画立てるもやっぱりトホホ。という映画でつまりは『オーシャンズ11』の逆をやりたかったということですね。主演はどこかで見た男なんだけど、パッと思いつかない男として有名なサム・ロックウェル。この頑張ってもあまり報いの無さそうな映画でしっかりと好演しています。『月に囚われた男』まであと3年頑張れ、この時のサム。心から応援しました。
映画の出来はアイデアに乏しいものの、それなりで楽しめないこともないという程度。演出によるものなのか、登場人物に表情が乏しく、イマイチ乗り切れないところが残念です。OPだけは良かったのですが、あとは基本的に普通でした。全体的にうらぶれた雰囲気をなぜか大事にしており、これがオーシャンズとの一番の対比なのですが、笑いに繋がるというよりは寂しくなってしまいます。飛びぬけたシーンが無く、ただただ地道で一番面白いシーンには、やはりというべきかクルーニーが出ている始末。
致命的なのはこの手の映画ではキャラクターの書き分けが大切ですが、
全員がダメで一人その中にすごくダメなやつがいるという構成で、
あまりにもわくわく感がない。大切なのは身の上ではなくて特性である。
ギミックと個性にソダーバーグのお洒落さを加えたオーシャンズに対して、
映画自体があまりにも武器を持ってない。
酷評しましたが、少ないチャンスをなんとかしたい監督の一生懸命さが、
全体を通して貫かれており、年間50本以上映画をみるような人からすれば
及第点といえる映画にはなっていると思います。
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