「とてもチェーホフ的な人生ね」永遠のマリア・カラス shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
とてもチェーホフ的な人生ね
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映画「永遠のマリア・カラス」(監督・フランコ・ゼフィレッリ)から。
世紀のオペラ歌手であるマリアカラスは、
いろいろな場所で活動したためか、故郷がない。
「どの言葉も正しく話せないわ、私は何者なの?」と
自問する彼女に対して、傍にいた侍従の女性がさらっと呟く。
なかなか面白い表現だと思ってメモをした。
私が驚いたのは、映画ということもあるが、
普通の勤労者でも、こんな表現をしたことであった。
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフは、
ロシアを代表する劇作家であり、また優れた短編小説家であるが、
波乱万丈の人生を送ったわけでもなく、その例えが気になる。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で調べたが、
その意図するところが理解できなかった。(汗)
「19世紀末にチェーホフは短編小説に革命を起こした」とあるから、
その彼の生き方を指して例えたのか、
「典型的なチェーホフの話は外的な筋をほとんどもたない」とあるから、
彼の作品の特徴を指して例えたことなのか、
今は、この台詞が気になって仕方がない。
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