散歩する惑星のレビュー・感想・評価
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最後のワルツの曲が良い。 ベニー・アンダーソンってアバじゃないか!...
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最後のワルツの曲が良い。
ベニー・アンダーソンってアバじゃないか!
もう一回見よう。
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浮遊惑星のSFものではありません
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作家性、メッセージ性の極端に強い前衛作品だからタイトルから浮遊惑星のSFものかと早とちりすると面食らいます。多分、軽率なのは私だけでしょうが念のため。
印象としては監督の言う市井の人々の悲喜劇というより現代社会と歴史からサンプリングした陰鬱で下劣なエピソードを散りばめたディストピアものと言った例えが近いかもしれません。
ロイ・アンダーソン監督がペルーの前衛詩人セサル・バジェホに傾倒して映像で彼の詩の世界観を描こうとした映画。セサル・バジェホという詩人、祖父がスペインの司祭、祖母がペルーインディアンという複雑な血筋、人種差別、貧困、不当な弾圧の中で育ち自身も暴動を扇動した罪で投獄され祖国を追われパリに逃げ延びた経緯を持つ、マルクス主義に傾倒しピカソとも親交があったそうだ。どうりで主人公らしき家具屋の長男も精神を病む元詩人の設定、セリフも詩の引用が散見される、そして何よりストーリーらしきものは無いに等しく短いエピソードが折り重ねられてゆく形式はセサル・バジェホの詩の前衛的な文体を模したものだろう、そして肝心の世界観も典型的なペシミズム、厭世観に満ち満ちているから観ているだけで気が滅入る。何回か見直して熟考すれば発見もあるのでしょうが子供を生贄にする映画は耐えられません・・。
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