「男女平等に映画も構成しました」愛してる、愛してない…(2002) Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
男女平等に映画も構成しました
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常識を外した異常な方恋慕の美術学校の女性が、隣人の既婚の医者を精神的に追い詰めていく恐怖映画。それを女性側と男性側の両面から均等に構成した斬新な構成が面白い。新種のストーカーには心底驚愕するが、フランス映画の恋愛賛美で肯定的に描かれていることと、女性監督の厳しい視点と色調が重なり、現代の病的社会の一断面を象徴しているよう。一見洒落た映画かと観ていて、全く正反対の心理状態に追い詰められる観客にはいい迷惑だが、恋に狂う女性のこわさを知る教訓にはなる。
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