劇場公開日 2003年2月15日

「レスリー・チャン」カルマ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0レスリー・チャン

2019年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 無神論者で霊の存在をも否定する医者ジム(レスリー・チャン)。精神科医だけに幽霊の存在を完全に否定しないで、相手に警戒心を与えないという工夫のある台詞が魅力的。レスリー・チャンの優しさと勘違いしそうだ。徐々に回復していくヤン。幽霊も見なくなっていき、やがてジムと恋仲になるが・・・

 後半、思いっきり視点が転換。カルマが強いのはジムのほうだった。不眠症、夢遊病、中学生時代に恋人だった少女が自殺したことを思い出す。ゾッとするシーンは20年前に死んだ少女の両親がいきなり襲いかかってシーンだ。レスリー・チャンの夢遊病姿も怖い。

 幽霊は存在しない。心の中に宿るだけという主張も最後まで貫き通す脚本。ちょっとだけヤンが幽霊に顔を触られてましたが。

 ビルの屋上で飛び降りようとするシーンでは、レスリー・チャンの遺作ということもあり、悲しくなってしまいます。可愛かったカリーナ・ラムはレスリー・チャンの霊に悩まされるのかもしれないなぁ。

kossy