「父と息子は壁であり夢なのだ」オールド・ルーキー こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
父と息子は壁であり夢なのだ
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なにしろ実話がもとなだけに、主人公が改めて夢を追いかけるのに躊躇する、その重みや大変さが良く伝わってくる。
この映画は単純に、オジサンが子どものころからの夢をかなえるサクセスストーリーとおもいきやそれだけではなく、三世代にわたっての父と息子の姿を描き出し、こころに沁みる感動作になってる。
父と息子という関係は難しいのだなあ。
幼い息子には父という姿や存在がすでに憧れや夢であり、いつかは越えなければならない壁であり。
父からすれば重荷でもあり奮起させてくれる様々なプレッシャーであったり、育つ姿には夢を重ねるかもしれない。
お互いの思惑が重ならないとなかなか理解もしあえない。かといって100パーセントキライでもなく…。ああ、とにかくめんどくさい関係だ。
この映画のように互いの尊敬をもって認め合えるのが理想。
そこに至るまでの道は険しかったけど。
劇中に選手をやめようとする主人公に妻が「その選択は一生後悔しない?」と問う。
迷った時にはこの言葉を思い出したい。
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