バティニョールおじさんのレビュー・感想・評価
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夢の中でブタになり首を落とされるシーン
前半は娘の将来の婿の「その題名がいい」という台詞で笑わされたが、何となく淡々と描かれ、ドイツ将校の恐怖感も沸かないので、反戦色が薄い映画でで残念だった。
後半からはバティニョールとシモンの嘘つき合戦(?)が絶妙で、ハラハラさせられました。主人公のこどもに対する愛情が上手く描かれていて好感が持てます。
ほっとけない
舞台はドイツ占領下のフランス。ある事件に関わったことがきっかけで、ユダヤ人の子供をスイスまで逃す手助けをするバティニョールおじさん。
ユダヤ人密告をする人がいる一方、体を張って子供達を助けるおじさんは、人間の善とほっとけない精神を象徴しています。
暗くなりがちなテーマをコメディタッチに描いているので、ほのぼのとした気持ちになりました。
ほのぼのする。
久しぶりのフランス映画でしたが物凄く楽しめました。フランス映画って独特でハリウッドだと場面やセリフでこれだっみたいな表現なんだけどフランス映画ってなんだろ?雰囲気やストーリー全体で表現してるので気付いたらストーリーにのめり込んでいました。
DVD鑑賞に最適
深夜眠れずテレビをみていたら、素敵な作品に出合った。
それがこの「バティニョールおじさん」
第二次世界大戦でフランスがドイツの支配下に入ってしまった頃
あるユダヤ人の少年と彼を匿(かくま)ったおじさんの物語り。
この二人の掛け合いが漫才のように冴えていて、
この時代の鬱蒼とした雰囲気を吹き飛ばしてくれるのです。
おじさんにとって少年は不憫ではあるのですが、
とても厄介な存在なのであり、
最初は別に正義感から匿ったわけではない。
どちらかといえばしぶしぶ行きがかり上での事。
それって,当然ですよね。
この時代に、ユダヤ人を匿うことになってしまったのですから。
その上、彼の従妹たち2名も加わり、
おじさんはだんだん大変になってしまうのです。
そして、彼らを匿っているうちの、
おじさんはとうとう殺人まで犯してしまい、
やもうえず、スイスへ送り届ける羽目になってしまいます。
おじさんをそんな目にしてしまった、少年は不憫であり
賢い反面 こざかしい一面も持ち、
次々に厄介な事件を持ち込んできてしまいます。
国境沿いの町迄たどり着いた時
親切な一家に出合ったのは良かったのですが、
彼の不用意な言葉の為に
警察ともめてあわやというシーンが。
ほのぼのとした雰囲気の中に
物語はハラハラドキドキの連続です。
しかしそれこそが、この監督の狙いであり、
その厄介事の克服をしてみせる際に、
おじさんの本当の正義感が伝わってくるのです。
なお、主演のジェラール・ジュニョが監督も努めた作品です。
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