激怒(1936)

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解説

「丘の一本松」「Gウーマン」のシルヴィア・シドニーと「港に異常なし」「諾?否?」のスペンサー・トレイシーが出演する映画で、「M」「怪人マブゼ博士」のフリッツ・ラングの渡米第一回監督作品である。原作はノーマン・クラスナが書き下ろし、監督ランクが「恐怖の4人」のバーレット・コーマックと共同脚色した。助演者は「三銃士(1935)」のウォルター・エイベル、「情無用ッ」のブルース・キャボット、「テキサス決死隊(1936)」のエドワード・エリス、「地獄への挑戦」のウォルター・ブレナン、新顔のジョージ・ウォルコット、フランク・アルバートスン等で、撮影は「地獄への挑戦」のジョゼフ・ルッテンバーグの担任である。

1936年製作/アメリカ
原題:Fury

ストーリー

ジョウ・ウィルスンは真面目な勤め人で許嫁のキャザリンを深く愛していたが、お互いに貧乏なため、未だ結婚できなかった。ジョウにはチャーリーとトムの二人の職のない弟があった。キャザリンは西部に良い仕事が見つかったのでそちらへ行く事になり、2人は別々に働いて貯えをした後、結婚するのを楽しみにしていた。その後ジョウはいよいよ彼女の許へ出発する事になり、古びた自動車に乗って彼女の住んでいる田舎町へ昼夜乗行で駆け付けた。途中近道をしてセージの町を通る時、彼は誘拐者の一味として捕縛された。町の娘を誘拐した中の一人が、彼と同じ型の車に乗っていたのである。激昴した人々はリンチ団を組織してジョウの捕らえられている刑務所を襲撃した。典獄は直ちに知事に情報を告げ、知事は軍隊を派遣しようとしたが、政治屋の干渉でそれを中止したので、刑務所では暴民に催涙ガスを浴びせて抵抗した。キャザリンは噂を聞いて、無実の彼を救うため町へ着いたが、その時は刑務所には放火され、ニュース・カメラ班が事態を撮影していた。燃え落ちる牢獄の中に、彼女はジョウの姿をたった一目見ただけである。この時になって知事は独断で軍隊を出動させたが、刑務所はすでに燃え尽くした後だった。しかしジョウは運良く逃れて弟のところへ帰って来た。彼はリンチに加わった重なる人間に復讐するため、姿を隠して現さなかった。そのうち誘拐団が捕らわれてジョウの無罪が明白になり、リンチ団のうち22名がジョウ殺人の罪で起訴された。裁判には証拠物件としてニュース映画が映写された。チャーリーとトムは22人の命を救うため兄に出頭を乞うたが、復讐の念に燃えた彼は聞き入れない。そこへキャザリンも彼の生存を知ってやって来た。彼女もジョウに復讐を思い切るように説いたが無駄であった。3人はジョウを1人家に残して外へ出た。煩悶の一夜を過ごして次の日、彼は裁判所へ出頭した。死刑を宣告されようとした22人は、こうして彼によって救われたのである。キャザリンは涙にくれてジョウと相擁した。

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映画レビュー

4.0名作

Raspberryさん
2018年8月18日
iPhoneアプリから投稿

抱擁、裁縫、雨の列車、古びた車、犬、噂を広め人々、暴徒たち、焼ける建物、気絶…
全ての画面の動きと素晴らしいショットに、監督の覚悟みたいなものが溢れている。

罪と罰のラスコーリニコフがソーニャの愛の前で頭を下げるように、主人公も恋という深い愛によって赦しと再生が存在することを証明してくれた。

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Raspberry
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