「ミーガンはこの映画に触発された?」マーサの幸せレシピ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
ミーガンはこの映画に触発された?
2001年にまだAIはない。ましてAI搭載の子守り人形も存在しない。そんな時代、親を交通事故で亡くし一人ぼっちになってしまった8才の姪リナの面倒を見ることになった叔母のマーサの話。マーサも食べないがリナも食べない。マーサは寝坊、リナも寝坊。ベビーシッターを雇うもダメ。マーサは姉を亡くし悲しみ、リナはママに会いたいと泣く。
その食べないマーサはハンブルクの高級フレンチレストランの料理長。内気だと自己分析しているが、自分のレシピと料理には自信とプライドがある。わかっちゃいない客(みんな男だった)に対するキレ方は物凄い迫力だ。厨房で働いているのは男性だけでなくもうすぐ赤ちゃんが生まれそうな妊婦含めて女性が沢山いるのはいい。
そこにマーサのポジションを奪いかねない(とマーサは勝手に思い込む)新たな同僚、イタリア人のマリオが、あまりにイタリアンの素敵な曲"Volare"と共に登場!彼の作る賄い料理はとても美味しそうだ。ステレオタイプ過ぎるが、ドイツ人には有り得ない遅刻、いつでも明るく楽しそう、子どもの相手がうまい、同僚でなく「女」としてマーサを見つめる時の視線、素敵、だけどもう少しイケメンであって欲しかった(ゴメンナサイ)。
マーサの心の中は嵐だけれど、流れる音楽がキース・ジャレットなので強さがありながら落ち着きと冷静がある。リナとマリオによって溶けておおらかになるマーサの成長物語💕
おまけ
マリオが話すドイツ語はドイツ人による吹き替え。それが本人の雰囲気と合っていなくて残念だった
コメントする