モンテ・クリスト伯のレビュー・感想・評価
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なかなかの大河ドラマ
出だしが退屈でしたが、観てるうちに引き込まれました。
舞台は違いますが、
The Great GatsbyやWuthering Heightsを思い出します。
"In life, we are all either kings or pawns."
復讐の先にある虚無感
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友人の裏切りと不当逮捕によって、13年間牢獄に幽閉され、脱走後は、貶めた人間たちに復讐をしていく男の話。
前半の監獄シーンでは、他の独房にいた老人が、脱出ルートの穴を主人公の独房に掘り当てたことで、その老人から、知識や教養、剣術を学んでいく過程が面白い。人畜無害の優男が、復讐を糧に別人へと変貌していく様子がよく分かった。
後半は事故で死んだ老人に代わって脱出に成功し、復讐を成し遂げる様が痛快である。
確かに、主人公を徹底的に地に落としての後半の復讐劇は見る側も勢いがついて、気分も盛り上がるのだが、全て成し遂げた後には、虚無感も生じる。
男の人生は哀れだったと思うのだが、結局失ったものは戻らないのだ。
何となく、心虚しく感じたのは私だけじゃなかったのでは?
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