「ナンパのすれ違いを楽しみ、「じらし」を演出する女性。」セレンディピティ きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
ナンパのすれ違いを楽しみ、「じらし」を演出する女性。
お気楽な映画をご所望ならオススメですよ。
ゲーム感覚の恋も、まあ、有り。
・ラブロマンス?
・猟奇的なアメリカ女?
・インモラルな結末には目をつむるのか?(笑)
いろんな要素でハラハラドキドキで、面白いことは面白い。
「お札に書き込み」は日本では法律で禁じられているけれど、「ペーパー・ムーン」でもそんな有名なシーンがありますよね。
僕も実際に千円札に発見しました
二羽のツル。「ぼくたち上を向いて生きようよ」と書いてあった。
そんなことよりも、
劇中小道具として登場し続ける一冊の本
「コレラの時代の愛」に俄然興味が湧いた。Amazonのレビューも優。
・・50年越しの愛の成就の物語。
映画にもなっているが、南米のノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスによる大著。初版本。
マルケスも苦笑いだろうが、引き裂かれた男女が再会し結ばれるこの50年越しの大河小説が、この「セレンディピティ」では忙しい現代に即して舞台はNYに。そして今風に改編され、分刻みで要約・速読化すればこうなっちゃった訳ですね。
結婚式のドタキャンとかも、成り行きで仕方ないのかなー(笑)
「こっちの人ほうが良かった」って、あの段階で思ってしまって後戻り出来なくなる二人。
人生のマッチングアプリをいつアンインストールするかは、賭け。
本人たちが幸せを掴んだんだったら、まあそれでいいんですけど・・
「白け世代」と言われているけれど、恋愛とか結婚とか、生身の人間に興味を持てないきょうびの若者たちの「スマホ時代の愛」に発破をかける意味でもね、
こういう「ポケモンゴー」みたいな“外出系モバゲー風ラブゲーム”は、大事だと思うの。
お手軽だけど、アクティブで受けるのでは?
だから
「若者よ、スマホを捨てて街に出よう!」
結婚は勢いだよ。
わかってるよ、サラも、結婚が怖かったのさ。