「「足を骨折している奥さん」にやられる悪党たち(笑)」サウンド・オブ・サイレンス(2001) Fate number.9さんの映画レビュー(感想・評価)
「足を骨折している奥さん」にやられる悪党たち(笑)
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サスペンス映画として何もかもが中途半端な駄作。ドンデン返しや凝ったトリックがあれば良いと言う訳ではないが、この手のジャンルは今や見る側にもかなり耐性がついているので、やはりここまで工夫や意外性が無い作品は、どうしても評価が下がらざるを得ない。
少女の封印された記憶という謎にも何の意外性も無いし、「家族愛」を強調したがるお涙テーマも陳腐すぎる。もっと精神科医にしか出来ない心理的な駆け引きでもあれば面白かったかもしれないが、あまりにも展開や謎解きに工夫が無い。
おまけにとても肉体派とは言えない精神科医や「足を骨折している奥さん」にまでやられる悪党たちの体たらくぶりには笑うしかない。
少女の相手をしていた悪人も、後々改心しそうな伏線を張っておきながら、結局、悪人のまま。どうせ予定調和のハッピーエンド話なんだから、死ぬにしても最後くらい主人公を助けて死ぬくらいの使い方をしてやれって。
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