「指輪じゃなく、赤い宝石に魅入られたショーン・ビーン。LOTRのときと同じ表情」サウンド・オブ・サイレンス(2001) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
指輪じゃなく、赤い宝石に魅入られたショーン・ビーン。LOTRのときと同じ表情
サスペンスの設定としては面白い。娘を誘拐され、犯人の要求は精神病院に入院しているエリザベスから数字を聞き出すこと。マイケル・ダグラス演ずる精神科医がいかにして少女から6桁の数字を聞き出すか、タイムリミットが今日の5時まで!女性の水死体を調査する女性刑事も絡んできて、3つの視点から迫ってくるハラハラドキドキの展開だ。
犯人側では日本語TATTOOの男と娘ジェシーのやりとり、精神科医サックス(オリバー・プラット)のガールフレンドも誘拐されていたこと、感謝祭のパレードも絡めてまとまりの良い作品となってました。スキーで骨折したため自宅で寝ているしかなかったファムケ・ヤンセンも良かったけど、超能力使えば簡単に解決できるのになぁ・・・と思いながら観てしまった。
コンラッド家の階上で老婦人が殺されていて、監禁場所も外の風景でわかってしまう8歳のジェシーちゃん。頭がいい。同じくエリザベス役のブリちゃんも統合失調症の振りをしているという難役をリアルに演じていたけど、彼女も頭がいい!基本の疾患は、父親を目の前で殺されたというPTSDだけだった。そんな彼女をかなりの荒療治で数字を思い出させようとするコンラッドだったが、いざとなれば強い父親像を見事に演じていた。
ブリタニー・マーフィは90年代にはラジー賞候補ばかりだったけど、この作品で才能を開花したようだった。31歳で亡くなったのは本当に残念です。
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ジョニーデブさんのコメント
2021年6月28日
ファンだったんでブリタニーマーフィが亡くなったのは私も非常に残念でした。あと、リカさんのレビューで知ったのですが、誘拐された娘役の子も若くして亡くなったようです。