「車好きのワルたちの生き様」ワイルド・スピード Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
車好きのワルたちの生き様
総合:75点
ストーリー: 65
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 75
走行するトラックを止めることもなくわざわざ襲ってみたりとか非効率で現実的ではない物語の犯罪物映画なのだが、カーアクションを主題にしているのだから仕方ない。改造車とそれに関わる奴等のアクションを派手に見せるという意味で割り切っていて、
ワル+車=かっこいい
という図式が成立している。車好きの不良がそのまま大きくなった一癖も二癖もありそうなヴィン・ディーゼルを典型に、気の強い妹やら機械おたくやらの登場人物が個性を持って画面狭しと動き回るのが躍動感があり、悪いやつらなんだけどなんとなく見ていて爽快感がある。
お金持ちが最初からフェラーリといった高級スポーツカーを買うのではなく、日本車をはじめとする車を自分たち自身で改造してそれら以上に高性能化していく姿が車好きの心もくすぐる。そしてそれらの車が公道レースで、競技で、そして犯罪現場で走り回る。
あまり物語の不自然さに捉われることなく、主人公のポール・ウォーカーも任務を忘れてはまってしまう彼らの悪ぶりと生き様を堪能したい。そのポール・ウォーカーもかなりの車おたくぶりを発揮していて悪くない。
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