天使のくれた時間のレビュー・感想・評価
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自分がたどらなかった人生を
たどってみたいなあ、と思うことは、みんなもきっとあるのでは。
ああ、あの時に戻ってもう一度やり直してみたいなあ、というのは、それが実際にできないからこそ、心にしみじみと響くものですね。
自分の幸せを見つめなおしたい時に
2000年公開の米映画。
日本では2001年4月に公開となりました。
空港で彼女に引き止められるシーンから物語は始まります。"もし、あの時、違う道を選んでいたら?"誰もが考えたことのあるテーマにブレット・ラトナー監督が挑みます。
総括して素敵な映画です。
自分の幸せというものは他人の物差しでは図れないものです。
収入のいい仕事に就き、豪華な食事を食べて、高価な服を着て、広い家に住む。贅沢な暮らしですね。でも、それだけが幸せではない。
大金を手に入れるとどうしても小さな幸せを感じれず、幸福の幅が狭くなってしまいそうですね。
自分の幸せを見つめ直すことができる名作ではないでしょうか。
選ばなかった人生
誰しも、過去を振り返って
今までの人生での大きな岐路で、選択しなかった方の道を行ったとしたら
今の人生はどんなふうになっているのだろうと、一度は考えたことがあるのではないだろうか。
結婚や家庭を持つ事だけが幸せの形ではないだろうが、
資本主義社会での成功を追い求めていくことが本当の幸せに繋がるのか、追い求めたことのない和多志には分からない。
年収800万円くらい迄は、幸福度はそれに連れてどんどん上がるが、800万以上になっても幸福度はそれ以上増えないというアンケート結果がある。
お金や物質の豊かさは、無いと困るが、有り過ぎても却って幸せを壊しがちなものなのかもしれない。
今目の前にある身近な愛を(男女間だけに関わらず) 大切にしようと思わせられる。
ジャック「人が羨む生活が手に入るんだ!」
ケイト「もうしてる。人が羨む生活もうしてる」
ジャックは他人の目線で人生を見て
ケイトは自分目線で人生を見る。
他人軸で語るのもどうかと思うが、仏教思想の映画ではないので、良しとしよう。
不幸の形は誰しも一緒だが、幸せの形は人それぞれ違う。
自分にとっての幸せは、どういうものなのか。
スナックとワイン🍷片手にのんびりと鑑賞して、考えてみてはいかがだろう。
勿論ツマミも酒もご自身のチョイスで✴︎
ディープインパクトにも出演した女優ティアレオーニは
日本人好みの可愛らしさだが、脱ぐとすごいんです!
曇りガラスのシャワーブースで身をくねらせながら踊る
肢体に目が釘付けになるだろう。
自分の立場もわからない精神 修行
ニコラスケイジ扮するバークレー銀行で研修を受けるジャックキャンベルは、恋人と離れてロンドンへ旅立った。13年後、ジャックは独身でウォール街で成功していたがかつての恋人から連絡が来ていた。全て持っていると豪語した次の日の朝、ジャックの身の回りは全て代わっていた。
人間誰しも思い上がってはいけないと言う事かな。ロンドンへ行かなかった事になっており、自分の立場もわからない精神 修行としてはどうしようもなく大変な事だね。ちょっとラストが中途半端だったな。
とらえかた次第
誰もが思うあの時ああしていればのお話。
どちらも幸せな人生を歩むことに変わりはないが価値観の違い。
見ている側からしたら贅沢な悩みだな。
ニコラスケイジ場合は幸せな方に転んだが、そんな世の中甘くない。不幸に転ぶ人もいる。
お互いの人生観で生きてきたのに、夢の中で僕たちは幸せに暮らしているから現実も幸せになるってどこからその自信が沸いてくるのか。
序盤のケイジがかなり嫌な奴でイラッとして消そうかと思った そしてキ...
序盤のケイジがかなり嫌な奴でイラッとして消そうかと思った
そしてキャラ設定からして「お金では買えない幸せ」を見つけるんだろうなとすぐに読めてしまった
これは完全にネタバレしてしまってる邦題も悪い
展開は皆の想像通りで進みハッピーエンド
すんなり受け入れすぎてて有り得なかったけど、そのパートはくどくどと長くなく丁度良かった
結果的に観終わって少し良かったなと思えたので楽しめた
カップルや夫婦で観るといいかもしれない
ニコラス・ケイジで良かった。
結婚前と結婚後、それぞれで感情移入の度合いが違うであろう作品。
作品名が自分の好きじゃなさそうな雰囲気を漂わせていたので、見てこずにきた作品だった。
今では定期的に見たくなる大好きな映画の中の1本。
何よりニコラス・ケイジが良かった。
彼だからこその味がある。他の俳優さんならこんなにも思い入れはないかもしれない。
ケイジ、何が本当に大切な事なのか分かって良かったね(涙)と素直に思えてしまう。
ケイジの結婚式のホームビデオで彼が妻に歌うヘタクソな歌、泣ける。もはや号泣。これこそが幸せと言うものなのだろうなと、信じて疑わない。
ただ、ちょいちょい出てくる彼は天使なの?悪魔じゃなくて?と後々思いましたけど。
ありきたりな言葉ですが、本来大切な事とは何か、日常の中では忘れがちですが、ふと立ち止まって考えさせられる映画な気がします。
男性陣は「あの日あの時あの人と…」と自分の選択は正解だったか否かをこの映画に重ねる方は多いようです。ただし女性は全くそんな過去の事は覚えていないと言う現実。
心暖まる
2022年、最初に観賞した作品
正月に妻が見たいと言ったので観賞
年末、最後がノマドランドでどちらも人生について考える作品
こちらはファンタジー要素が強くクリスマスにカップルで見るのに適している
心暖まる時間でした
まっとうなけいじ
The Family Man(2000)は天使のくれた時間の邦題で日本では語り草の名画になっています。わたしもいい映画だと思います。(以下ネタバレがあります。)
が、imdbは6.8をつけています。
6.8は悪くない値ですが、日本では名画枠なので、もっと高い数値でもいい気がします。
Rottentomatoesでも53%と67%。
批評家評は6割に届かず、観客評はimdbと同値になっていました。
つまりアメリカ人は、この映画をそんなに高くは評価していないようです。
その理由をさぐってみました。
あちらの批評家評でみかけた語がsugaryやsyrupy。いずれも甘ったるいという意味です。樹液を意味するsapというのもありました。
predicable(=予測可能な)やsentimental(=感傷的)も。
特長的だったのは酷評している批評家は明解に嫌悪していること。残念な出来──という態度じゃなくて、頭から毛嫌いしていました。
映画は、ウォール街の独身貴族ジャック(ニコラスケイジ)が、黒人の天使(ドンチードル)に出会い、ケイト(ティアレオーニ)と結婚し暮らしている「別の人生」を見せられる、いわばスプリットライフの話。
フランクキャプラの古典It's a Wonderful Life(1946)がモチーフになっています。
批評家が下げた要点は①ケイトと結婚しタイヤを売り子供を世話しながら暮らす「別の人生」が金持ちジャックの目線から軽蔑されていること。
つまり「別の人生」とて中産階級といえるレベルであり、映画を見る人の多くが、およそ「別の人生」のジャックと同じような労働者なのに、まるで窒息しそうな貧困のように描かれていることを問題視しています。
それらはお金よりも愛のほうが大事という結論へもっていくためのプロセスでしたが、描写にブルーカラーとホワイトカラー、お互いの嫌悪感情が見え隠れしていました。批評家はそれをスノッブだと非難しているのです。スノッブとはお高くとまったとか、見下したとか、俗物根性──などのいみです。
②sugary、syrupy、sap=甘いとは、メルヘン仕立てになっていることと、結末の処理です。
空港でジャックはいまにも発つという瀬戸際でケイトに大演説を打って、とどまらせ、カフェで仲むつまじく話し合う──のがラストシークエンスになっていますが、コーヒーを一杯飲んだら、ケイトは発ち、ジャックは元の世界に戻ってしまうかもしれません。ジャックは「別の人生」を知り得ましたが、これから二人が結婚し子供を産むのは、遅すぎるかもしれません。いちおうハッピーエンドといえる結末ですが、ふたりがどうなるのか放棄されています。
また、空港での演説はニコラスケイジゆえに破綻していませんが、少し冷静に考えると、おっそろしくセンチメンタルな、いわば「クサい」シーンです。日本だったら警備員に拿捕されるにちがいありません。また大演説で思いとどまった──からと言って、既に過ごした時間は戻りません。
それらのように、じっさいに解決していないのに解決したように見せてしまう演出を批評家たちは「甘い」と表現したわけです。
③三つ目の問題点はアメリカ人にとって本作の元ネタIt's a Wonderful Lifeが定番だから。──です。
アメリカの家庭ではクリスマスのたびにMiracle on 34th StreetやIt's a Wonderful Lifeを見て過ごすそうです。これはかつて日本人がお正月のたびに忠臣蔵を見ていたようなものでしょう。(今はどうか知りませんが。)
それだけわかりきった定番話であれば、そのリメイクや、モチーフとした作品には白ける可能性があります。よってアメリカでの評価が(やや)低くなった──わけです。
以上の③つのポイントに加え、日本人は甘い演出にたいして甘さを感じないことが、天使のくれた時間が、アメリカ人に比べて、日本人に愛されている要因だと思います。
みとめたくないことですが多くの日本人は甘い演出(=感動ポルノ)がすきです。(わたしはきらいです。)
ただ本作はアメリカ人が言うほどスノッブでもセンチでもありません。甘さも楽しい飛躍と見ることができる、と思います。
わたしがこの映画でよく憶えているのはエヴリン(Lisa Thornhill)とのエピソードです。ジャックに会うたび迫ってくる派手な姉御風女いたでしょう。あれがエヴリン。
不要なタイヤをなんども買い換えてジャックにアプローチしたのになしのつぶて。磊落を装っているのに隣人の夫に入れあげる満たされない結婚生活・・・。かのじょ、なんか気の毒に思えて、それで憶えています。
ところで、日本でもっともゆうめいなビジネス系ユーチューバー兼IT系社長が、この映画を推していました。
わたしは屈折感のまったくないかれがきらいで、きらいな人がなにを挙げるのか、きょうみを持って動画を見たのですが、5選のなかに天使のくれた時間が入っていました。かれ曰く「人生が好転する」とのこと。
らしい発言ですが、知ってのとおり映画を見て人生が好転する──ことはありません。
人生に勝ち負けなし
会社で成功を収め、巨額のお金と人を動かし、
欲しいものは全て手に入る独身生活と、お金は無いけど、家族を持ち、郊外で生活する平凡なサラリーマン。
どっちが良いかは人次第。平凡に退屈する人も居れば、プレッシャーに潰れる人も居る。
環境で人が変わる部分もあるけど、根本的な価値観はそう簡単には変わらないかな。
誰でもあの時。。。
誰でもちょっとした人生の選択が有って時の流れでその選択を見過ごして今の生活が当たり前に過ごしている。。もしあの時、違う選択をしていたらと天使が舞い降りその生活を見させてくれるファンタジー映画。何が幸せか?人其々で気がつかない選択のその先はどうなっているか?分からず知らぬ間に選択をして自分の人生に折り合いをつけて今を生きていている。別の人生も有ったんだと夢を見させて貰うちょっと幸せを感じた映画だった。
好きな作品の一つ!
過去鑑賞。好きな作品の一つです。この時代のニコラスケイジ素敵だなぁ〜。
もしあの時あっちを選択していたら、人生違ってただろうな〜って一度は考えますよね。
主人公ジャックは社長で独身でフェラーリに乗っていてマンハッタンに住んでいる。ある朝目覚めると、タイヤ会社のジャックになっていた……。
アドバイスくれる娘ちゃんがまた可愛いんです。素敵なラストでした。
天使のくれた時間
とても不思議な天使?
全てが揃っている
自信に満ち溢れた人生
いつも不安ながら
でも愛する家族と過ごす人生
もしもなんて考えてももう遅い
いまを生きるしかない
人生新しい事が始まらないと
先に進めない様な気がします。
人生の時間の使い方を考えさせられました。
何を優先して生きるのか、それは1人ひとりの価値観などで決まると思います。この映画は自分の人生を違う角度から見つめ直すことで、大切な物に気づかせてくれ、人生の選択肢を広げてくれたように思います。ひとつひとつの選択が自分の人生を作っていると思うと、今後が楽しみです。
こんな奥さん最高。
恋愛において、あの時ああしとけば良かった。とか、
あの時の彼女と結婚してればなんて思った事もないけど、
このティアレオーニの奥さんが素晴らし過ぎて、
ジャックにとても共感出来た。
今の感覚だと金と恋愛は同じ天秤に乗らないと言うか、
人の幸せなんて人それぞれだろで終わっちゃうかもしれない
けど、
僕は古い人間なんで、その日暮らしの生活でも愛する家族が
いれば幸せなのかなと思ってしまう。
たった何週間の事なんで、あのあと2人がどうなるか、
また、現実においてもパリ行きをやめた2人が、
天使のくれた時間と同じ日々を送れるとも思わない。
結局、その時その時行う決断が正解と思うしかないよな
と言うのが感想でした。
ただしかしティアレオーニは素晴らし過ぎた。
13年経ってあんな愛してくれる情熱的な奥さんいるか?
男の幻想を形にしたって感じだった。
金も名声も手に入れて全てを手に入れたか?
と言う問いの答えは確かにあの生活にはあったのかな
と思います。
面白かった〜
天使からもらったかけがえのない時間をジャックは過ごし、元の世界に戻る。
13年前ロンドンに向かったあの時と同じようにパリに向かうケイトをひきとめた。
当然今のケイトにはあの時の子供達と過ごした記憶はなく、今のジャックにしかないものではあったけど、きっとケイトという人を知ってるジャックならその気持ちが伝わると信じて空港に向かったのだと思う。
とにかく今できることを信じて行動に出たんだ。
こんな物語は当然現実世界にはないものだけれど、相対的に自分の人生をはかれると、よりリアルに今を感じさせ、それがいかに大事なものなのかと気づかせてくれるのかもしれない。人生は一度きりのストーリーだから…という説もあるけども。。
全く当たり前のことだけど、
「これから起きることは、あんたが招いたことだ。」
天使がくれたその言葉、心に響いたね。
しかし元に戻った時の虚無感が半端じゃなかったな
翌朝起きると違う人生となっていた
ウォール街で成功し豪華な暮らしをしていたジャック役のニコラス・ケイジは、クリスマス翌日目覚めると、これまでの裕福な生活から平凡な労働者の生活になっていた。と言う夢?ってはなし。
田舎で家族との幸せの時間を選択するか?NYでバリバリ働くか?に、家族を選択すると決心したところで夢が覚め、現実世界に戻る。夢の中で妻だった元カノのケイトを探す。しかし、ケイトは仕事人間になっていてパリに引っ越すという。どうするジャック…
ちょっとクロージングが乱暴すぎるのはご愛敬。
こういうの嫌いじゃない。
私も田舎に移住しようかと考えるきっかけとなった。
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