劇場公開日 2001年4月28日

「あなたにとって本当に大切なものは何か。人生の分岐点…それは今からだって選べるはずだ」天使のくれた時間 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5あなたにとって本当に大切なものは何か。人生の分岐点…それは今からだって選べるはずだ

2020年6月28日
iPhoneアプリから投稿

仕事の上では成功していて何もかもを手に入れていたと思っていた主人公のもとに謎の男が現れて、家族を持っていた人生の可能性を垣間見せられる。そこで彼は本当に大事なものに気づいていく。
子供がいて奥さんがいて家族のある生活が全て正しく幸福である、というわけではもちろんないが、誰かを愛する、誰かのために生きる、ということは人間として当たり前な幸せの一つだ。それは価値観の押し付けではなく単なる1パターンである。男の恋人でも女の恋人でも、友達でも親でも兄弟でも守りたい他の誰かでも。猫でも犬でも。自分のためだけに生きる生き方は本当にあなたが求めてきたものだろうか。本当にそうならそれでいい。でももう少し考えてみたら変わるかもしれない。本作はそのためのガイドとなるはずだ。
本作のテーマは人生において本当に貴方が大切だと思うものを大事にしようということ。それは家族という分かりやすい形にはなっているが千差万別で良いのだ。
あなたの通ってきた分かれ道。それはもとには戻らないけど、大切なものが分かったのならば、その道を今でも選ぶことはできるのだ。

夢見る電気羊