小説家を見つけたらのレビュー・感想・評価
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爽やかな余韻が残る
久しぶりに この手の の映画だった。
引き籠りの元小説家が、少年と出会い、友情を築く。
元小説家は、少年が忘れていった鞄の中のノートに才能を見出し、
単なる好奇心で言葉のキャッチボールをしているうちに
半分友人、半分弟子のように思えたんだろう。
世捨て人になっていた小説家には、とても幸運だった。
先入観と権威主義への反感、そして自分の面子の為に他者を潰す心の狭い大人
サブテーマはそういうところだろうか。
残念なところを挙げるとすれば、やはり少年の盗用だろう。
未公開だからといって、他人の文章をそのまま引用して良い訳がない
釘を刺されていたのだから、頭のいい彼は理解できていなければならない。
どうしても自分の文章として用いたければ、表題と冒頭を書き換えればイイ
彼にはその才能も時間もあったのに、なぜやらなかったのだろう。
小説家を裏切ることになると、なぜ分からなかったのだろう。
いや、ここは脚本家の都合に過ぎない。
ならなぜ小説家が自分を助けてくれない事を責めたのか。
責める資格はない。これも作中の少年なら理解しているはず。
And …そして、違った言葉を選んだはずだろう。
とはいえ、元小説家が人前に立つにはそれなりのイベントが必要だった。
このことが切欠で彼は自らの意思で外に出ることができた。
少年が試合のフリースローでゴールを外す展開は見事。
嫌疑への代償としてゴールをという 一方的で不本意な取引きを持ち掛けてきた
大人達への無言の反抗だった。
あそこでゴールを決めてしまえば、取引きを受け入れる事になる。
つまり嫌疑を認めた上、優勝の栄光まで単なる代償になってしまう。
この時、少年の文学への道は詰んでいた。
ゴール直前の少年の視線が、迷いと決意を表していた。
最後に小説家がわざわざ質問していたのは、気が付けない人への配慮だろうか。
良い作品だった。
名匠と名優による名作。
136分という、少し長めの作品です。派手な演出が
あるわけでもなく、ハラハラドキドキもない。
それなのに、グイグイ引き込まれて、最後まで飽きることなく
鑑賞できました。いい映画であるという証ですね。
さすが、ショーン・コネリー、そしてガス・ヴァン・サント。
ゲスト出演?なのかな。ラスト近くの大物俳優の登場も
作品に華を添えています。
【隠遁生活を送るたった一冊だけ小説を発表した天才的な文才を持つ男と、天賦の文学及びバスケの才能を得た黒人青年との交流を描いた作品。】
■バスケットボール選手を目指す高校生・ジャマールには、隠れた文学の才能があった。
偶然か運命か、彼は文学賞に輝くも文壇から消えた幻の作家・フォレスター(ショーン・コネリー)に出会う。
ジャマールはフォレスターに導かれ、フォレスターもまた隠遁生活をしていた自身の人生と向き合っていく。
◆感想
・私はガス・ヴァン・サント監督の人間性を肯定した数々の作品を愛する者である。だが、この作品とは縁がなく、初鑑賞となった。
・隠遁生活を送る天才作家フォレスターを演じるショーン・コネリーと、若き文学才能あるジャマールの人種と年齢を越えた、関係性の構築の過程が鮮やかに描かれている作品である。
<ラスト、ジャマールが盗作疑惑を問われるシーンでの、それまで隠遁生活を送っていた、天才作家フォレスターの聴衆に語り掛ける言葉は、心に沁みる作品である。>
才能を認めてくれる存在
新グッド・ウィル・ハンティング
ニューヨークのブロンクスに住む黒人高校生、バスケの才能に加えて、文学について天才的な才能が見出される。
近くに住む謎の作家(ショーン・コネリー)と親しくなり、師弟のような関係を築く。
「グッド・ウィル・ハンティング」とよく似ている話だが、ショーン・コネリーの存在感と、終盤のゲストで楽しめた。
白髪姿も魅力的なショーンコネリー
淡々とした主人公の描写が心地良い。
感情を表に出すことなく、
悔しいこと、かなしいこと、全部心に飲み込んで、
ポツンと葛藤する姿が知的に思えた。
ショーン・コネリーも適役で良かったな。
マット・デイモン、いつ出てくるの?
あ、出てきた!と思いながら、クスっと笑っちゃった。
劇場公開時鑑賞。
青年×お爺さん
移民は多数派
名作
これはショーンコネリーにしか出来ない
心が温まる作品
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