オテサーネク 妄想の子供のレビュー・感想・評価
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シュールレアリスムのモダン・アートである
全体主義国家の産児制限をもじって、飽食と性欲と金欲に満ち溢れた資本主義までもアイロニーしている。
魔弾の射手で締めくくる。
アニメーションと小津安二郎監督のカット割りを少しだけ利用したオフ・ビートなホラーを展開している。CGなんか一切使わずに2つの画像を繋げて、合成して行く。シュールレアリスムのモダン・アートである。資本主義経済までも飲み込んで、人間の贖罪自体を糾弾した傑作な作品として、評価したい。
そして、言うまでもなく、3月11日の悲劇を予感している。
あかんやろこれw好き
食欲と性欲がグチャグチャしててキモすぎる。
スープが全部体液に見える。
とても良い。
切り株はなんであんなにお腹すいてるのかわからんが、
子供が欲しいという夫婦の強欲の具現化だからか?
でもちゃんと食べる前に手が洗える良い子。
あんなに反対していた父親が、それでも自分の息子だと思っていたところが泣ける。
子供、欲しかったよね…
結局食べられたみんなは帰ってくるのかな。
絵本の内容はそんな感じみたいだし。
めでたしめでたしってやつだね?
ずいぶん古そうな映画だった
2001年のチェコの映画だそうで。
なんか感じとしては1980年位の雰囲気だった。
オテサーネクがCGではなくストップモーションなのがそんなか雰囲気を醸し出しているだけではなくストーリーそのものもそんな感じだった。
チェコの民話を題材にそれになぞって物語を進めていくのだけど、元の民話については確かに興味深いのだが流石に現代劇にそのまま直してもちょっと笑っていいのか?怖がっていいのか?😅
監督の世界観がなんとも不快で、オテサーネクの食事だけでなく登場人物がやたらと食事をするシーンが多く、やたらと汚く不味そうに食べているシーンがあった。
個人的には何が面白いのかよくわからなかったが、チェコの映画というのもあまり見た記憶がないので生活感とかちょっと新鮮だったかな。
アパートの5階くらいまで螺旋階段で上がるとか、なかなか日本では見られないし。
チェコってあんなスムージー的な食事ばかりなのだろうか?まずそう。。。
とてもよかった
不妊がテーマなのかと思ったら途中からモンスターホラーになる。冒頭からずっとカット割りがやたらと細かくて、構図も変に凝っていたり、カメラ目線だったりでノイズだ。まるで新人監督が初めて撮ったのかと思っていたら大ベテラン監督だったので驚いた。
赤ん坊の木がちっともかわいくないところに夫婦の特にママさんの狂いっぷりが感じられる。ミルクを飲んでいると思ったら永久歯みたいな歯が生えていてもう哺乳瓶いらないし、離乳食でなくてもよさそうで、その上人を生のまま食うので、大人以上だ。
野に放たれてパニックが起こってリンチみたいに殺されるか、大勢の人を食べて軍が出動するか、そんな安い展開だったら嫌だなと思ったら建物の中だけでしかもおばあさんが退治するのがかっこいい。
冒頭が一番ユニークに心掴まれる
あとは、途中で少女が本を読んでくれちゃうし,話としては予定調和的。
よくある残酷な童話みたいな、ファンタジーがベース。東ヨーロッパの寒冷な地の土地の貧しさゆえの残酷かつ食べていく苦労を描いたものか。
子どもが授かれない不妊の夫婦。
子どもを期待する風潮。
小児性愛者のクソジジイ。この辺りの妄想系な人々に、現実の貧しさや社会の無関心が背景として取り込まれる。アパートの管理人だが年金暮らしで生活苦しくキャベツを育てる小おばあさん,子どもに暴力を振るう典型的家父長的父親とその隣人や社会への無関心さ。比較的まともに覚える少女の母親は、家父長男をなだめすかし子どもの話(ほんとのこと言わないけど)面倒をみ、隣人にもアパートの状態にも関心を持ち自分家族隣人を守ろうとしている。
話は単調で繰り返しがおこり後半は童話の通りに進み冷たく早熟で好奇心でいじわるだった少女が可愛く子どもらしく童話を手本に展開をしていく。前半より可愛くなる。
監督ならではの、木の赤ちゃんの動き人形アニメが秀逸。
民話といえば民話…。
恐怖心を抱かせて教え言い伝える文化って嫌いなんですけど、危機回避能力を育てる?為にはしょうがないのでしょうか。 映像的にはホラーですが、民話として観ればそういう事かなっていう。。
ウソはつけばつくほど大変な事になるよ とか
管理人さんのように、まじめに時間をかけて種を一つ一つ大事に育てれば実りがある(その対比で計画的な偽装妊娠を早めてしまうところがあるような?)とか
想像力豊かな子供に こんな話がトラウマにならない事だけを願います。
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