オテサーネク 妄想の子供のレビュー・感想・評価
全19件を表示
木
食事シーンまずそう!
育児経験者からするといやそうはならんやろ!というシーンが盛りだくさんでしたが楽しめました
歯が生えてるのに10倍粥かい!
オテサーネクはコマ撮りアニメーションのおかげでNHKの教育番組のような(?)キャラクターみがあってややキモ可愛いと思えました
スープを注ぐシーンが多くどれもまずそうなのが印象的でした
アルジュビェトカが兄弟を欲しがっていたからオテサーネクを可愛がるのは分かるけど、何で食べられなかったんだろう?箱を開けた時は小腹レベルだったのかな‥なんだか腑に落ちません
強烈だわ
狂ってるなあ
理解に苦しむ…
日本語のサブタイトルの通り、最初に妄想の子供とつけなければ、見た人が怒り出すかもしれない。
少女が幼い頃から見ていた童話は、一般的には情操教育として子供の世界観を形成する上で役に立つものだが、その世界を中心に現実世界を見ることで、現実世界との混同が起き、この場合、少女の勝手な妄想癖をオドロオドロしく映像化している。
しかしながらこの妄想は少女だけに留まらなかった。
不妊症の女性がまたしても流産してしまうことから、夫も子供がほしいという強い願望が白昼夢を見させてしまうほどだ。
そんなとき購入した別荘の庭いじりで、切り倒した木の根を掘り起こすと、その姿が赤ちゃんに似ていたことで、彼はちょっとした彫刻を施し妻にプレゼントする。
妻はその人形を痛く気に入り、感情移入させるとまるで本当に赤ちゃんが生まれたかのように生活し始めた。
最初の頃は夫も喜んでいたが、妻の感情移入は異常さを増す。
やがてこの人形に命が吹いこまれたようになるが、それは少女が読んでいた童話の内容と酷似していることに少女は気づく。
問題は、夫婦間のゲームとも呼べるようなままごとと、少女の読んでいた童話「オテサーネク」が同一化され、それが現実化され、木の根が、飼っていた猫、郵便配達員などを次々捕食していくという設定だ。
簡単に言えば、童話こそが聖書並みの預言書で、それが現実化していく過程を、最初は妄想癖というスタンスで映像化しているが、実際にその出来事は起きているという設定になっていくのだ。
オチはなく、アパートの管理人のおばさんが、童話のように鍬を持って木の根を切り倒そうと地下へ行くシーンと、やめてと泣き叫ぶ少女の悲鳴で終わっている。
多少作品に寄せた見方をすれば、幼いときの純粋なモノの見方を、大人が力づくで矯正しようとする昔からの人間社会を描いていたのかもしれないと感じた。
狂気
見事
ぶっ飛んだ映画
ひえ〜〜とんでもないものを観てしまった
CGでは出せない気持ち悪さ
久しぶりに観たくなって再鑑賞。
面白いのは、オテサーネクが"生まれる"前後で映画のテンポが全く変わるところ。
生まれる前はとにかく母親のクレイジーぶりに父親ともども観客は引きまくりで、コイツが"出産"してしまったら一体どうなるんや!?とハラハラする。
"出産"後は一転して聖母マリアのような微笑を浮かべる母親。父親はとにかく隠蔽に奔走し、母親は飢えさせないために奔走するが、ここから楽しい大殺戮が始まる。
後半、母性とはなんぞや?子供とはなんぞや?ということを考えさせられてしまった。オテサーネクをあくまで庇おうとする母親。いっそこの手で殺そうとする父親。出産経験がないのに母性が備わっている隣人の少女。子供を性的対象としか見れないおじいさん。
奇想天外なストーリーなのに、思いの外難しいテーマについて考え込んでしまった。
とかなんとか言いつつも、とにかく動くオテサーネクのビジュアルが本当にすごい。CGではこの気持ち悪さは絶対出せないと思う。本当はキャベツおばさんとの壮絶な対決シーンも観せてほしかったのだが…
喩えるなら・・・・・・グレムリンの襲撃を受けるめぞん一刻の人々。
すごいすごい!こんな作品があったなんて!!!
なんじゃこりゃー!
今のいままで知りませんでした、本作の存在を。
私はこの20年何をやってたのやら。アップリンクさん、感謝です。
こんなにも気持ち悪く、スタイリッシュで、いやらしく、いやーなジョークだらけのファンタジーホラー、いや、ファンタスティックホラーを観られるなんて、、、ありがたし!!!
何を書いてもネタバレになっちゃうんで書きませんが・・・、もー、なんつーんですかね?
最初から不気味さトップギアっす。富士急ハイランドのドドンパ級のGでココロも体も一気にあっちの世界に運ばれます。オープニングの異常感、良いです。
なんでそんな描写が必要なの?と思いますが、だんだんその必然性が見えてきます。
結構哀しい物語のスタートで、かなり切ないのですが、そこから始まる狂気が素晴らしい。
願いから来る狂気、、無邪気な狂気・・・それは民話の狂気・・・。ひゃー、怖いやつだ!これ!
遠心力がどんどん力を持ってくるように、時間が経過していくたびに怖さの拍車がグングンかかっていきます。ドドンパ級のGは衰える気配ありません。
合間合間に挟まる下世話なジョーク、淫雛な食事風景。OUTなエロ。
とにかく「ヌメーーーー」っとしてるんですね。
それがいい。
民話をうまいこと現代の物語と結合したもんですね。ナイス脚本です。
結構「あれ?そーなっちゃうんだ?」と裏をついてくる、しかしそれは説得力のある裏攻め。
うんうん、そーでさぁね。そーなりまさぁね。と。
良いなぁ、どんどんどんどん、蟻地獄にハマっていく感じ。蜘蛛の糸に絡まっていく感じ。
さらに、ベースが民話ってのが、何というのでしょう。牧歌的な怖さ?無邪気な怖さ?
それはアリアスターのミッドサマーみたいです。あの、なんちゅーか、明るいから怖い・・・みたいな。
ラストは・・・・これまた民話と現実のGAPを感じさせる良い結末です。
あーーー、怖かった!
イレイザーヘッドかと思って見てたら
童夢でした、みたいな。
自分で書いておきながら上手いこと言うなとちょっと感心した。
妊娠もしてないのに異形の子を産んでしまった夫婦の悲劇が前半とすれば、後半は異形の子に絡んで同じアパートの住人の異常性がどんどん浮き彫りになっていく。
特に、前半からどこかおかしげな様子だった隣人の子アルジュビェトカが後半突然主役に躍り出て、愛らしさの影でどんどん狂気を圧し拡げていく様は、まさに恐ろしさしか感じない。
画的にはほぼホラーなのだけど、ぎりぎりファンタジーの範疇に留まっているような肌触りで、グロテスクなシーンも多いがあまり気にはならない。むしろ執拗に描かれるありきたりのはずの食事のシーンが怖かったりもする。
それにしても、原作は童話なのだそうで、映画内で原作のストーリーも説明されるのだが、このお話、元から怖いのだ。チェコの子供たちの情操教育が心配になってくるが、元々スラヴ神話自体結構恐ろしい話が多い印象なので、もうこれはそういう土地柄なのだろう。
なお、映画はオチの切れ味が鋭すぎて、暫く切られたことに気づかなかった。
生理的に嫌な映画wwそれが素晴らしく見所なとんでも映画ww
子供をなかなか授からない夫婦のお話です。旦那さんが木で作った人形を妻にあげると、取り憑かれた様に木の人形を育てます。すると切り株に命が宿りますが、食欲が半端なく人までも食べてしまいます。夫妻は切り株をアパートの地下に隠しますが、隣に住む女の子は、本当のことを知ってしまいます。そしその切り株を育て、教育まで始めます。
嫌なところは、食べ物が汚くて気持ち悪く見えるところ。ドロドロな感じで口の周りに着くのも汚らしくてこの映画の魅力かもww
そして、嘘を重ねてプレッシャーになっていく夫と、全くおかしな事をしていないと思わせる妻の行動が逝っちゃってますww見ている方がおかしいのかと錯覚しそうな勢いの変なストーリーww近所に住む思春期の少女が1番理解していて鋭く、そして厳しいのがこれまた怖いです!
極めつけは木の人形の動きがヤバい!グロい動きと、口から覗く歯と目が気持ち悪すぎです。
生殖と誕生の、社会生活に馴染まないどぎつさと生々しさが、芸術的に表現されている映画でした
シュールで不気味
行き過ぎた母性本能の狂気かな
2015/10/20、VHSで鑑賞。
他のヤン・シュヴァンクマイエル作品よりも難解さが少なく、普通にホラーとして面白かった。難解さを覚悟して鑑賞したのですがそのへんは拍子抜けでした。
冒頭に水槽に入った赤ちゃんを売ってる屋台が出てきたんですが、何だったんだろう?そういうのが普通のおかしな世界を描くのかと思ったら、その後の映画は食人木(オテサーネク)が出てくる以外は至って普通の世界。子供がほしいあまり妄想を観たということでしょうか?
この映画で描きたかったのは、この監督がイメージする母性本能の狂気なんでしょうかね?初めにオテサーネクを育て始めるホラークの奥さんも、次に世話をする隣人の娘のアルジェビェトカも、化物であるオテサーネクが化物じゃなく、可哀想な子供に見えている。そんな一見狂気じみたような奥深い母性愛を描きたかったのかな。
この監督の他の作品もそうだけど、食事のシーンがちっとも美味しそうに見えなくて、なんか効果音もグチャグチャしていて汚いものをいじっているように感じる。食事という行為が余り好きじゃないのかな?
全19件を表示