「マーヴィン・ルロイ監督らしからぬ題材への違和感が…」悪い種子 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
マーヴィン・ルロイ監督らしからぬ題材への違和感が…
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若干の長尺感と、
娘の問題の原因を遺伝と断じるかの前提に
共感するにはなかなか辛いものがあったが、
娘の悪い遺伝子は己にあると確信した母親が、自分と娘にどう後始末を付けるのかと
最後まで興味深く鑑賞した。
だから、母親が娘に睡眠薬を飲ませるシーン
では「ヒトラー~最期の12日間~」を
思い出し、母娘共にの死で決着なのか、
或いは母親だけが亡くなり、悪い種子だけが
残るという将来へのネガティブな余韻で
終了のどちらかだろうと見入った。
しかし、ラスト、娘だけを天が裁くとは
見事に予想を裏切られる結末だった。
評価を上げられなかったのは、
冒頭の観点や、「哀愁」や「心の旅路」の
マーヴィン・ルロイ監督らしからぬ題材への
違和感故だったかも知れない。
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