「1949年なりの若草物語」若草物語(1949) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
1949年なりの若草物語
総合65点 ( ストーリー:75点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
1949年にこの時代にしてはかなり鮮やかな天然色で制作されたのは素晴らしいと思うが、1994年版を先に観てしまった後だといろんな部分で何かと古さを感じる。せっかくの天然色での撮影なのに、登場人物たちが家の周囲や庭で話す場面も、本物ではなく撮影スタジオの作り物の庭だというのがわかって質感が下がる。演技も舞台演劇のような科白回しで、役者たちが自然な動きをしているという感じがしない。一つ一つの事柄が簡単に進みすぎて、演出上の深みがないままにあっさりと早く過ぎていきすぎる。だから同じ場面を観ても、受ける印象の深さが異なる。この時代としては健闘しているが、やはりこの時代なりの作品。
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