浮き雲のレビュー・感想・評価
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あるご夫婦。不況のあおりで、それぞれ同時期に失業し、職探しに難航す...
あるご夫婦。不況のあおりで、それぞれ同時期に失業し、職探しに難航する様子。
家具やら財産やら次々失い、苦しいはずなのに
いたって飄々とした様子を演じられて。
カウリスマキ監督の作品で描かれる労働者は、そういう飄々とした見せ方が多いですが。
苦しく、次々に失うものも多いのですが
ラストは、救いの手や明るい兆しも見えてくる
悪い事ばかりでもないよと、後味の良い物語でした。
後味が良い
ヘルシンキの市電運転士ラウリと、レストランの給仕長のイロナの夫婦。不況のため同時期に失職してしまい、二人は再就職に奔走する。ラウリはバスの運転手とし て雇われるところ、健康診断に引っ掛かり免許も失う。イロナは厨房の職を得て、はりきるも給料が。
不況にあえぐ人々を、アキ・カウリスマキ監督がいつものとぼけた感じで描いています。レストランの最後の盃に、ジュースが一つあるのが大笑い。今回は幅広いジャンルの音楽が使われています。そしてラストの後味が良い。
2度目はさらに感動
「枯れ葉」を見てから見ると
惚れ惚れするfilmでした…
1度目はカウリスマキにハマって
代表作を見あさっていた2018年頃
「浮き雲」が一番好きだった
なんか淡々と不幸をいなす感じが救われる
色合いといい、間といい、物語の運びも
カティ・オウティネンも犬もみんないい
観るまでずっとドキドキしていた。 初めてのアキ・カウリスマキ。 自...
観るまでずっとドキドキしていた。
初めてのアキ・カウリスマキ。
自分が好きかどうか、良さがわかる人間なのか。
観客の年齢層が高く、
ちらほらいる若者はみな
癖強めのビームスの店員さんみたいで
いつもと違う感じなのも余計に不安を煽られた。
ちなみにビームスは好きです。
結果から言うと、またひとつ世界が広がった。
本人が面白さを狙わずに発した言葉が面白い
という状況が大好きなわたしにはピッタリだった。
漫画、"女の園の星"に近いものを感じます。
始まっていちばん最初に思ったことは
色の使い方がとても好きだということ。
真紅とブルーって喧嘩しないんですね。
イロナのコートと、鮮やかな家の壁紙で
学びました。
ぜひともテーブルクロスと壁紙を
真似っこしたい。
先行上映の枯れ葉でカウリスマキデビューを
飾るつもりだったけれど、
浮き雲を先に観ることができて本当によかった。
今週末は枯れ葉を観に行こう。
期間中に他の作品も観られる限り観たい。
ラストは思わず応援してしまった
アキ・カウリスマキ、名前は知ってたけど、敷居が高そうで中々、見る機会がなく。初めて見ました。
正直、最初は退屈しそうでしたが、突出したエピソードもなく、淡々と進む、セリフを抑えた独特の雰囲気、キライじゃないです。
共稼ぎの中年夫婦が、ほぼ同時期に失業して、運の悪いことが重なる話。どん底のはずなのに、主人公イロナは無表情で突き進んでいき、面倒くさい夫をしっかりサポート。車売ったお金をギャンブルですったのに腹も立てず、夫の手を引いていくとこが印象的。ワンコは映画館にも同伴とは。切羽詰まっているのに、夫はクロスワードして妻に答えを求めるし。さりげなく、優しさを匂わしています。
ラストは、レストランがお客でいっぱいになり、感激!
今は貧乏な日本。他人事じゃないです。自分も楽な生活じゃなし。ちょっと元気出てきたかも。
見てよかった!
約25年後に観た人生初のカウリスマキ。
彼の作品を初めて観たのが、この作品。TSUTAYAで借りてきたビデオだったように思う。当時はこの独特の世界観に戸惑ったのを覚えている。ポーカーフェイス、定点カメラ、そして書割かのような奥行きのなさ。ただ、年月と経験のおかげで落ち着いて観返すことができた。島倉千代子式「人生いろいろ」に、ほのかな希望を感じる。
とにかく仏頂面しか出てこないけどカラフル
無愛想で不幸そうな顔した中年男女がさらに不幸になっていく様子がずっと続くわけだけど、どうしてかこれが見れてしまう画の力があるのが不思議だ。
画の色彩がとにかく美しく心地よいからなのか、画角の気持ちよさなのか。
話の構造としては「北の国から」なのだけど、登場人物たちがとにかく無口でモノクロームもないけど心情がわかるのはとにかく映画の力を感じました。
マジ最高。
レストラン再建物語
アキ・カウリスマキの独特な色みたいなモノが作品内の外観というよりも室内やレストランの内装など寂れているようで鮮やかに感じる色彩感覚に惹かれてしまう。
リアクションは薄めで無感情に思える登場人物、淡々と描かれる物語に悉く打ち砕かれる社会の厳しさ、今を生きている人々、誰にでも起こり得る問題を悲観的には映らない何処か和やかに感じる不思議な世界観にハマってしまう。
悪いことの連続にバッドエンドを想像しながらも単純に解決されてしまうハッピーエンドが、そこまでの過程が辛く厳しいモノである事は理解しながらホッと一安心。
【不況で職を失った夫婦が、厳しい現実の中”ど根性”で自分達のレストランテをオープンする物語。我が愛する「かもめ食堂」は絶対に今作品に影響を与えれらていると思った作品でもある。】
■不況のフィンランドのヘルシンキが舞台。
市電の運転手のラウリとレストランで給仕長をする妻・イロナ(カティ・オースティン:常連さんですね。)はある日、リストラに遭い、同時期に失業する。
ラウリはロシアへ行くバス運転手へ転職しようとするが健康診断で異常が見つかり、職も免許も失ってしまう。その後も2人にさらなる不運や災難が訪れ…。
◆感想
・アキ・カウリスマキ監督の、当時の手法である、各シーンを短カットで繋ぎながら破綻なく物語を見せる手法が素晴しい。
ー そこで、描かれているイロナとバス運転手の夫の突然の馘首に、戸惑いつつ必死に生きようとする姿の描き方が、”無表情”な二人の姿から確かに伝わって来るのである。-
・イロナとバス運転手の夫が、困惑しながらも、職を必死に求める姿を抑制したトーンで描く巧さ。
・どん底の中、イロナが幼き男の子の写真が収められた写真立ての傍で、涙するシーン。
ー 何も語られないが、鑑賞側にはイロナ夫婦の哀しみが伝わるシーンである。-
・そして、且つてイロナが働いていたレトランテの問題児コック、ラユネン(マルク・ベルトラ:かもめ食堂を愛する人には直ぐに分かる”コピ・ルアック”オジサンである。)が、漸く皿洗いの食を得た安食堂にやって来るシーン。
”少し、ノンビリしようと思っていたら、職が無い・・。”
<今作は、アキ・カウリスマキ監督の中期の秀作である。
不況だったフィンランドで、職を失っていった人々がど根性で、新たな食堂”レストラン・クック”を彼等を雇っていた元レストランテのオーナーの出資の元、オープンし、最初は全然お客さんが来なかったのに、ラストでは、満員になっているシーンは心に沁みるし、これは”「かもめ食堂」のラストシーンと同じだよなあ、と思った多幸感溢れる作品である。>
成瀬巳喜男のほうは『浮雲』
けっきょくはまってしまったアキ・カウリスマキ
色合いと音楽が最高にいい
おなじみの俳優陣がいい
無駄な台詞がないのがいい
どん底の過ごし方がいい
なんかすべてが粋だ~
タチアナは★★★
内容がなさすぎ・・・(^^;)
カウリスマキ文法
名監督って、独自の映画文法を持っているような気がしますけど、このカウリスマキ監督も、明瞭にそれを持っている監督のひとりですね。ひと目でカウリスマキ監督だと分かる個性が画面から伝わってきます。
特に印象的なのは、照明の使い方ですね。夜の室内シーンでは、影がくっきり壁に映るほどに強い照明を当てているような気がします。そしてそれが人物を不思議な感触で浮き上がらせて、彼らが運命のただ中に存在し続けていることを分からせてくれているような気がします。
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