「カウリスマキ文法」浮き雲 チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
カウリスマキ文法
名監督って、独自の映画文法を持っているような気がしますけど、このカウリスマキ監督も、明瞭にそれを持っている監督のひとりですね。ひと目でカウリスマキ監督だと分かる個性が画面から伝わってきます。
特に印象的なのは、照明の使い方ですね。夜の室内シーンでは、影がくっきり壁に映るほどに強い照明を当てているような気がします。そしてそれが人物を不思議な感触で浮き上がらせて、彼らが運命のただ中に存在し続けていることを分からせてくれているような気がします。
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