ロボコップ(1987)のレビュー・感想・評価
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今まで勝手に抱いていたイメージと違う
すごく有名だけどきちんと見たことがなかった。
こんな殺伐として、そして切ない映画だったんだと軽くショックを受けた。
見て良かった。
革新的作品
あらすじ 壮絶な殉職を遂げた警官が死の淵からロボコップとして復活。やがて凶悪犯グループを追いつめ....
劇場では見れなかったが、当時ブラウン管越しにクギ入るように見てしまった。
ロボコップの動きや歩くときの機械音、当時のSF技術からしてかなりよく出来ている。
その後、3部まで続いていくのだが最後は空を飛んで行くシーンにはゲンナリしてしまった。
2014年にリメイク版が公開されたが、より動きが人間ぽくなってしまい、ロボらしさがなく、なにを見せたいのかわからない作品。
アメリカの特撮もハンパない
ディレクターズ・カット版、字幕版を観賞
今作はリメイク版を見てからの観賞となるが、古い今作の方がアクションに迫力があった。
B級映画なのにこの迫力とグロさはとても面白い。特にガラスを割ればとりあえず派手になるという思想から来ただろうシーンは、一見ワンパターンだが、かなりドキドキする展開に見えてくる。
そうやって低予算でどれだけのハデな映像を作れるかを、このオリジナル版ロボコップは完璧にこなせている。
先程も言ったように、今作はグロ要素があり、決して子供向けの映画ではない。そのグロさにヒーローらしいカッコいいデザインとかなりやり過ぎ間のあるアクションと社会をディスるストーリーが加わる。
これによってグロと大人にならないと理解できないストーリーに、さらに童心をくすぐられる。かなり恐ろしい映画だ。
悪いところは無い。むしろいいところしかないのがこのオリジナル・ロボコップだ。当時とは思えない特撮技術は必見。アクションや主人公、マーフィの葛藤は素晴らしい出来だ。
デザインはリメイク版だが、それ以外は完全にオリジナル版が勝っている。
切なさと興奮と
なんとなく観てしまいました。久々の鑑賞でしたが、改めて、よくできた作品なんだなと確認する機会になりました。子どもの頃に見た際には、監督という存在を気にしないでいましたが、今見ると、バーホーベンの趣味満載の映画だってことにも気づきましたね。爆発するし、血は吹き出すし、手はもげるし、体がドロドロに溶けるし…
そして、これらの要素がしっかりと作品のテンションの維持に役立ってるってことも、かなり納得できました。
いや、改めてすごい作品だな、と。
で、私個人の体験としては、子どもの頃にこの映画に感じていた、ある種の切なさを再び感じることができて、感慨深かったです。そう、可哀想なロボコップ… それが私の原体験でした。
これぐらいテキトウで良い
今見ると結構グロかったんだと気づく。
ロボットの撮影がチープで怖い。
あのへんなペーストの食事には度肝を抜かれる。
笑える場面多数。大雑把でほんとアメリカ人らしい発想盛りだくさんの映画。
"人権"について
このシリーズはグロテスクですよね…ポール・ヴァーホーヴェン監督なのでなおさらです^^;
さて、当時はB級映画の扱いで製作された本作が、何故これほどまでに大ヒットしたのか。その理由は、近未来SFアクションというジャンルに人間ドラマの要素等を多く取り入れたことだと思います。
会社の利益のために"ロボコップ"を開発したオムニ社。その実験台に選ばれた瀕死の警官。彼は人間であった頃の記憶を消され、殺人マシーンに変貌してしまいます。ところが徐々に、記憶を取り戻していくのです。いくら改造したって、結局は人間なのです。
ここから、"人権"という難しい問題が提起されます。劇中ではダイレクトに語られませんが、この娯楽映画の裏には、直面すべき普遍的なテーマがあります。それをどう解釈するのか。ここに魅力を感じるのです。
最高だ
この映画の素晴らしいところは、何よりもストーリーが抜群に面白いところだ。死んだからと言って勝手に体をロボットのパーツにされた警官、マーフィがロボコップとして活躍しつつ次第に自我を取り戻し、自分を殺した犯人や組織と戦い始める。それは不正をただすためであり同時に自分を取り戻す戦いでもあるというとんでもなく高いドラマ性。ストーリー中心の浅い見方の者にとっても面白すぎる。
主人公は正義を愛するまっとうな家庭人で、あまり色のない男なのだが、そこがむしろこの物語には重要なポイントとなっている。そして敵は一見普通の頭の薄いメガネおじさんなのだが、とんでもない悪者で外見が普通だからこそ余計に怖い。四六時中怒っていてコブラ砲という超強力な銃で自動車を一発で大破させる。
ロボット警官などという子供向けの題材でありながら設定はあくまで科学的にハードであり、存在を社会的にハードに位置付けている。
記憶のない人間は果たして人間なのか、肉体のほとんどを失った人間は人間なのか、記憶があれば人間なのか、人間の存在とは一体なんなのか、廃液を被ってドロドロに溶ける人間の残酷描写といったブラックなユーモアを交えつつ、問いかけはあまりにハードである。
会社でお金を稼いでいる連中も、犯罪者も自分のことしか考えていないクズで、他人がどうなろうとどうでもいい。テレビのニュースキャスターも同様で、不幸なニュースを半笑いでレポートする。そういった表現は人間性の欠落に対する告発なのだろうか。そんな心のなさをポール・ヴァーホーヴェン監督はふざけて表現しているとしか思えない。彼らは元気いっぱいなのだ。この映画で暗いのはマーフィだけだ。他人のことなどお構いなしに元気に好き勝手に生きて、最悪の場合無惨に死ねばいいというメッセージが込められているように見える。我慢して生きても仕方がない、非常に見ると元気が出るのだ。
正義の警察ロボット
観るのは小さい時以来だけど、今観るとやはり映像面に違和感がある。古い作品だからってのも有るけど、低予算だからってのも有るんだろうな。
正義の味方にしては加減を知らず、色々と激しい点はロボだからしょうがない。そこら辺を踏まえて前半は割りとコミカルな作りになってる。
最初の試作ロボをお偉いさん方に見せる場面は真面目な流れなんだろうが少し笑ってしまった。意外と描写の激しい点とか(苦笑)低予算からか、この時代だからかコマ撮り感がもろに出てる。
ロボット特有の動きはピーター・ウェラーの演技力と効果音でカバー。ロボコップに至るまでの経緯が有りがちだけど少々悲しくもある。マーフィが自我に目覚めようとする辺りからが見物、でも個人的には前半の流れが一番面白かった。
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