「純朴なロッキーがいなくなって、国家の英雄となってアメリカの敵と対決」ロッキー4 炎の友情 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
純朴なロッキーがいなくなって、国家の英雄となってアメリカの敵と対決
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
冷戦が終わりに近づいてきた時代に、一人のボクサーとしてだけでなく国家的立場から見ても徹底的に悪役のソ連人と戦う。あまりそういうのを入れてしまって話を変に大袈裟にしてしまうと、もうボクシング映画としての純粋さが失われてしまう。科学的鍛錬をする敵役のドラゴと山小屋で古い鍛錬をするロッキーといった対比、冷酷なドラゴの描写とそれに怒りを燃やすロッキーが描かれロックが流れる、そんな演出もわざとらしさがある。かっこの悪い純粋さがあってかっこよかったロッキーが、ここではアメリカを代表するかっこのよい英雄になろうとしてしまって逆に外してしまった。でも試合開始直後のドラゴの怒涛の攻撃は凄くて迫力はありました。
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