「ロッキーはソ連のボクサーを恐レン!! 戦争ふっかけてる暇があったらこれを観ろッ!💢」ロッキー4 炎の友情 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
ロッキーはソ連のボクサーを恐レン!! 戦争ふっかけてる暇があったらこれを観ろッ!💢
ボクシング映画『ロッキー』シリーズの第4作。
ソ連からやって来た最強のアマチュアボクサー、イワン・ドラゴ。
科学技術の粋を集めて作り上げられたドラゴに、ロッキーはどのように挑むのか…。
○キャスト
ロッキー・バルボア…シルベスター・スタローン(兼監督/脚本)。
シリーズも4作目ともなると、流石にちょっとマンネリ化してくる。
友人の死を乗り越えてライバルを打ち倒す!…って、それ『3』で見たばっかりなんですけど…😅
前3作では「人間」ロッキー・バルボアが描かれていたのに対し、今回は「ヒーロー」ロッキー・バルボア。
ロッキーの魅力である人間的な弱さは身を潜め、アメリカ代表としてソ連との代理戦争に挑む。
あまりにヒーロー然としたロッキーの姿には、若干の違和感も付き纏う。
コレはやはりスタローン自身に、ハリウッドを代表する俳優になったという自覚が生まれたからなんだと思う。
「ハリウッド代表」シルベスター・スタローンが、弱い姿を見せる訳にはいかねぇんだ!!…とか思ったのかどうかは定かではないが、『1』や『2』の頃とはスタローンの立ち位置が大きく変わっているのは事実。
やはり彼の社会的立場の変化が、ロッキーというキャラクター像にも変化をもたらしたんだろう。
『4』の最大の功績は、イワン・ドラゴ演じるドルフ・ラングレンを発掘したことでしょう。
あの巨体とあの筋肉、そしてハンサムなお顔!✨
スタローンともシュワちゃんとも違う、新しい魅力を持ったアクション・スターがまた一人生まれたといった感じ。
本作におけるドルフ・ラングレンの存在感は凄まじく、サイボーグのような無機質な男であるドラゴを完璧に演じきっていた。
ラスト・バトルの、ドラゴが国の為ではなく自分の為に闘い始めるシーンは、いつ見ても涙が溢れるわい…😭
前作の主題歌である「アイ・オブ・ザ・タイガー」や、ファンクの王様ジェームス・ブラウンの「リビング・イン・アメリカ」、他にも「ノー・イージー・ウェイ・アウト」や「ハーツ、オン・ファイヤー」など、ノリノリなロック&ファンクサウンドがかかりまくるという、景気の良い一作。
ただ、全体的にMVっぽい感じがするのは否めない。
特に「ノー・イージー・ウェイ・アウト」に乗せてロッキーが回想するシーンは、もう完全にこの曲のPVのようになってしまっていて、今俺何を観てるんだっけ?となってしまった。
たしかに燃えるところは凄く燃えるアツい作品ではある。…が、前3作に比べるとあまりにもアクション映画っぽくなりすぎてしまっているようにも思う。
好きなんだけど、ちょっぴり不満も残る。そんな映画です。
本作は、公開当時かなりのバッシングを受けたらしい。
最低主演男優賞や最低監督賞など、ラジー賞で5部門を獲得していることからも当時の様子が受け取れる。
ただ、この映画はちょっと不当に叩かれ過ぎている。
そんなに悪い映画では断じてないっすよ!!
当時の映画ファン、見る目ないんと違うかっ!💢
ソ連国民がロッキーのファイトを讃えるというのは、たしかにちょっとアメリカ礼賛を感じる。
…が、この映画に込められたメッセージは、何一つとして間違っていない!!!
クライマックスのロッキーの演説は、まさに混迷殺伐とした現代において、より力強く響くはず!
何百万人が殺し合うより、スポーツで殴り合った方が何倍も良いに決まってるだろうが!!
そんな事もわからない奴が、世の中には多すぎる…🌀
「この私が変わり、皆さんも変わった! 誰でも変われるのですっ!!!」
MAKOさん、コメントありがとうございます😊
箸にも棒にもかからない作品には、ラジー賞は見向きもしませんからね😅
そういう意味では、やっぱり愛されている存在なんでしょうねスタローンは(^^)
共感頂き有難うございます。この映画は公開当時から何度も見ており、プロパガンダ的、アメリカ的な多大な要素あるものの、伝えたいことがシンプルであり、大好きな作品の一つです😊
たなかなかなかさん、長いなあのお気持ちわかります。でもおそらく見たら入り込めるかと思います。照明含めた映像も音楽もキャスティングも素晴らしいです。私もそうでしたが、ふっと見る気が生まれたら、がいいと思います。