「親友の敵討ちという最高のネタを台無しにした迷作」ロッキー4 炎の友情 オレさんの映画レビュー(感想・評価)
親友の敵討ちという最高のネタを台無しにした迷作
ソ連のアマチュアボクシングヘビー級王者のイワンドラコが訪米し、世界ヘビー級王者のロッキーに対戦を申し込んできた。
その対戦に割って入った親友アポロクリードの運命とその試合を見守ることしか出来なかったロッキーの葛藤とドラコとの激闘を描いたロッキーシリーズ第4作目。
当初3部作にて完結予定だったが、各シリーズのヒットを受けて今作が製作され、結果的に当時のシリーズ最大のヒット作となったようだが、マンネリを気にした黄金のワンパターン崩しが裏目に出た印象の作品だった。
この作品はワンパターンでいいと思うんだ各作品に明確なメインテーマがあるから。
それは
1=エイドリアンとの出会いとボクサーとしての覚醒
2=アポロからのリベンジマッチと実力の証明
3=挫折からの復活とアポロとの友情
このテーマがそれぞれにあって熱いのだ。
それに起承転結のハッキリした展開とあのテーマソングにのせたトレーニングがあるからあがるんだ。
今回の4だってそのメインテーマは素晴らしかった。
今回の敵はソ連から来た最強のボクサードラゴ。すでに引退したアポロは自分はまだやれるとエキシビションマッチとして彼とのファイトに臨む。
だが5年のブランクと老いからかつてのキレはなくなっていて、ドラゴのパンチを受け続け、そのまま命を落としてしまう。
親友の敵討ちとしてドラゴの挑戦をアウェーのソ連にて受けて立つロッキー。
そして地獄のトレーニングの日々が始まる。
当時のアメリカとソ連の関係を作品に反映したらしく、少し政治的なとこがうかがえる。それは別に構わない。1番ダメだったのがラストのインタビューにもそれを反映してしまうこと。アポロの敵討ちというテーマがブレまくり、消えてしまっている。みんな変わることができる。とてもいい言葉だけど違くない?誰のためにあなたは戦ったの?国のためじゃなかったはずでしょ?ってなった。
だからすごくこの作品は残念。前作がすごく良くてなおかつアポロがいいキャラしてたのに。悲しいなぁ。
ただボクシングシーンはすごくよかった多分ドラゴは史上最強早くてデカくてコンパクトなボクサー。
ロッキーなぜ勝てたんだって思うけど多分そこは場数の違い的なやつでしょうね笑。
あとトレーニングシーン!メインテーマ流さないとはどうゆうことだ!あとスパーも無し!フィラデルフィアも無し!勝てるわけないだろ!笑
2016年01月23日(土)1回目
2019年01月06日(日)2回目