ローマの休日のレビュー・感想・評価
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成長
最後に彼女は何を感じたのか、
恥ずかしながらつい最近、「ティファニーで朝食を」で初めてオードリー・ヘップバーンの作品を鑑賞したが、案の定、彼女のファンになってしまい、本作を鑑賞。
ストーリーは作品解説に書いてある通りだが、身分違いの恋を描くという作風は全て本作が基盤となったのかと思えるほどであった。
ストーリー自体がかなりわかりやすく、セリフよりもアクションが多い気がした。本作が日本人にも好かれる名作となった所以はそのストーリーの明瞭さと、ちょっと上品なのにおちゃめな主人公に誰もが愛着を持ってしまうからであろう。その主人公を演じたオードリー・ヘップバーンは見事でこの上なく表情が豊かであった。グレゴリー・ペックもダンディで包容力のある男を上手く演じていた。
ラストのシーンにおいて、王女は何を思ったのだろうか。昨日の24時間を後悔はしてないはずであり、むしろ前向きにそして一つ大人へと変化したはずである。彼女は何か決意を固め、そして男も何か胸に秘めたものがあったはずである。
24時間の恋模様と、その後の変化を暗示するラストシーンに誰もが心奪われるのである。。
切ない愛
ヘプバーン綺麗
これがラブコメの原点か
白黒映画へ壁を壊してくれた素晴らしい映画
責任の自覚と自立
何度観ても楽しめるし、自分の人生経験によって、この映画の見方が変わるところが面白い。
今回は、これは一人の少女が自立した大人になる話なのだと思った。
一日の出奔の末、大使館に戻ったアン王女は「自分の立場や責任を知っているからこそ、いまここに戻ってきたのだ。」ということを世話係や大使たちに述べる。
これは、王女の自らが大人になったという宣言である。
例え市井の人々であっても、「人生はままならないもの。」であることを、新聞記者との邂逅で知る王女は、自らの生きるべき道を見つける。
それは、周囲のお膳立てに嫌気がさして、不平不満を抱え込んでいたときの彼女ではもはやない。自分の運命を受け入れて、その人生をいかに自分らしく生き抜くかという覚悟を決めた姿である。
翻って、図らずも王女に恋をしてしまった新聞記者は、この叶わぬ恋への未練を引き摺る。彼にできることは、恋慕の情を、終生変わらぬ友情へと変えて、王女の気高さに応えることだけなのだ。
この二人の心情の距離と、それを繋ぐ友情の固さを感じたとき、ラストの記者会見のシークエンスは涙なくしては観ることができない。
オードリー・ヘップバーンが妖精のように可憐であることだけが、この映画の価値ではない。少女が大人の女性になることを真摯に描こうとするシナリオと、それを端的なショットで伝える映像もまた素晴らしい。ヘップバーンに見惚れてばかりいてはもったいない。
意外とコメディ映画でびっくり!
こんな映画だったとは!
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