「エスパー魔美はヘップバーンの髪型をリスペクトしている。」ローマの休日 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
エスパー魔美はヘップバーンの髪型をリスペクトしている。
この映画はウィリアムワイラーの演出。僕はビリー・ワイルダーだとばかり思っていた。
さて、やはりオードリー・ヘップバーンの相手はグレゴリー・ペックの方が良いと思う。
この組み合わせがデビューなのに、麗しいはずの映画に、何故?『ボガード』なのだろう。
だから、ウィリアムワイラーに対するアンチテーゼがビリー・ワイルダーにあったのかもしれない。
名作と言われる事に、僕自身の体験をかけて、異論は持ちたくないが、本当に名作なのだろうか?
オードリー・ヘップバーンの可愛さを強調したアイドル映画だと僕は感じる。しかし、
ペックのイケメン演技よりも、ラトヴィッチのハートフルな立ち振舞に、僕は価値を見出した。ペックとヘップバーンだけの掛け合いで、この話を進行させても別段問題ないと感じるが、ラトヴィッチや床屋の存在が大きいと思う。また、
全く架空の王国の王女だろうが、名前が『アン』だから、グレートブリテン王国である。だから、この映画のセリフの中に『欧州統合の必要性』を問われる場面があった。その答えに、彼女は『絶対に必要』と答えている。さて、日本と違って、ヨーロッパの王室は自分の意見を割りと気軽に話す事が出来ると聞く。さて、イギリスはEUを脱退した。つまり、彼女はスコットランドの王女なのだろうか?まぁ、寓話ですからね。
これから、売り出すオードリー・ヘップバーンの為に制作された70年前のアイドル映画として『名作』であると感じる。
男性としては、『清純な少女』を図体のでかいアメリカンに強奪されなくて良かったと感じる。
間違って、ハウスキーパーが風呂場を開けるシーンをスローで再生(勿論、ビデオが登場してからの話)したものだ。
だから、僕のアイドルはやがてオリビア・ハッセーにとって変ってしまう。ロミオとジュリエットは僕にとって、正に性の目覚めだった。不純!
拘束具とかしてウザいハイヒールを脱いだのは良いが、状況を考えて彼女のおみあしが、スカートの中で、それを探す場面がある。その過程が、実にエロティックに僕は感じた。
本日(2024年8/30 17時)ローマに着いた。やっとローマに着いた。さて、どこさ行くか!
ありがとうございます〜!
サブリナの頃はボガードはもう55歳ですしねー。ウィリアム・ワイラーに対するアンチテーゼ、なるほど〜!
王国の推論なども興味深く拝見致しましたー^ ^
マサシさん、共感ありがとうございます。
日本でのオードリー・ヘプバーン人気はアメリカの比ではありませんね。多分「ローマの休日」を世界で一番愛しているのが日本だと思います。本国アメリカでは、バーグマンの「カサブランカ」やヴィヴィアン・リーの「風と共に去りぬ」、ジュディ・ガーランドの「オズの魔法使い」がより好まれているようです。主人公が女性の現実離れの夢物語が奇麗に描かれている点と、ヘプバーンの清潔で妖精のような美しさが、日本人が憧れる西洋文化含め親しみが持てるのだと思います。