「何でオジサンなのか ?」ローマの休日 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
何でオジサンなのか ?
➊ 2022/3/3(木) シネマ猫
古い映画で若い女性の相手役にオジサンが出てくるとスゴく違和感がある。 昔 (前世紀?) この作品を始めて見たとき、グレゴリー・ペックが最初に出てきた場面で 「エッ、このオジサンが恋の相手 ? (゚д゜) 」 と思った。 5、6年前に 『 麗しのサブリナ 』 を初めて見たときはウソだろと思った。
男性監督・男性プロデューサー・映画会社の重役 (昔は男性しかいない)の願望じゃないのか?
青梅のシネマ猫で久々に見た。 古い映画の映画館での再上映は字幕しかやらない印象がある。吹き替え派なので 『ローマの休日』 の吹き替え版を大画面で見れてうれしかった。
2017年に『ララランド』、『カフェソサエティ』を見た後に『ローマの休日』(午前10時祭)を見て、 「 これって、ララランドのラストと同じじゃないか 」 と思った。
かつて心引かれた2人が、今後の人生で交わることがない相手に想いを馳せる。なんてとこかな?
最近では 『ちょっと思い出しただけ』 も同じラストだ 。
➋ 2023/8/30(水) イオン武蔵村山
何度見ても、ラストの新聞記者団との会見の場面は感動する。具体的な場面は3つ。
① アンとジョーが信頼と友情を確認しあう場面。まわりには女王と新聞記者のやり取りにしか見えない。 ② 記者の質問で、今回の訪問で1番印象に残った訪問地を聞かれたとき、無難な答えを言うのを途中でやめて、「ローマです。なんと言ってもローマです」と言った場面。 今回、上映が始まってすぐにこの場面わ思い浮かべて胸が熱くなった。 ③ 王女が退場する直前、アンがジョーのほうを見て微かにうなずくと、ジョーも僅かにうなずく場面。もちろん最後に2人が見つめ合い、うなずき合ったことなど会場の誰も気付いていない。このとき2人は何を思い、何を心に秘めたのか、残念だけど僕にはサッパリ分からない。
それから、水から上がった2人がキスする場面に違和感があって、「えっ、何で?」と思ってしまう。ここも僕にはサッパリ分からない。運命の出会いとか、人を好きになるのに理由はいらいということなのかもしれない。
製作70周年を記念した4Kレストア版(字幕)。
「ローマの休日」やオードリー・ヘップバーンの作品が近くの映画館で上映される時は必ず見るようにしている。今後ますます映画館で見る機会が減っていくと考えられるからだ。オードリー・ヘップバーンの作品が映画館で上映されたら見ようと思う人の集団や、映画館で上映しようと企画・立案する人の年齢層は高いと思われる。