「ワンスアポンアタイムインハリウッドに刺激され。」ローズマリーの赤ちゃん JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
ワンスアポンアタイムインハリウッドに刺激され。
傑作だ~!!がしかしオチに不満。途中までおんもっしろいミステリーやあ~~と思ってめちゃくちゃ構成に感心していたのに、ほんまにホラーやったんや…ミストか何かで怪物が移されたときの感じに似ている。一気に物語がチープになる。ローズマリーがちゃんと育てていきそうな感じは、怖かったけどな。
ああ~オチの解釈難しい~~。正解なのかな。
いやね、この映画なにが面白かったのかって、ローズマリーが信用できない語り部となったところからなんですよ。あの公衆電話で医者に電話するシーン。あそこで急に独り言言い出したあたりから、(やっべえ、ローズマリーがいかれてるんじゃん)と思わせられてからの観客の第三者感が最高に面白い。なんだよ、これただのマタニティブルーじゃん、と思わせる感じ?それまでのストーリーでまじで隣の夫婦が怪しく見えていてローズマリーを応援してた分、そのときの衝撃たるや、なんですよね。観客はその時点から誰を信じていいのかわからなくなる。たしかに身の回りで不幸は起き続けていたけれども、悪魔の確証はないし、映像的に悪魔とセックスしていたシーンもローズマリーの夢かもしれなくて、観客は本当に五分五分の目線になってくる。なんなら、ローズマリーが本当に信用できなくなってからの、あのオチ。なるほど、正解なのかもなあ。夫役が知らん俳優だったのも個人的には良かった。知らん人のが単純に見てて怖い。(ビューティフルマインドも架空の人物を無名の俳優とかにしとけばもっと怖かったんじゃない)
※調べてて知ったけど夫役はジョンカサヴェテスでした…知らなくなかった……
あとはこれだけ長い作品なのに間延びに感じなかった、ミアファローの演技ですな。あんなに上手なんだね。肌の色、髪形、体型どれをとっても怖くみえたな。最初とは本気で別人だったよ。まじで考えて演技しているのが伝わってきて好感持てました。(何様)公衆電話のシーンが他のシーンと比べ物にならんかったくらい良かった。