「ジャック・ニコルソンの潔癖演技が面白い」恋愛小説家 かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
ジャック・ニコルソンの潔癖演技が面白い
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ジャック・ニコルソンの潔癖演技が面白かった。
部屋の前をうろつく隣人サイモンの犬をダストシュートにぶん投げたり、物を触るときには手袋したり、レストランには使い捨てのフォークとスプーンを持参したり、メルヴィンの潔癖症はかなりヤバイ。特に犬をダストシュートに投げるシーンを観て、わたしは「なんだ、このクソジジイ…」と引いた。
犬を引き取ってからはちゃんと世話をするし懐かれてたからビックリ。こういう優しい一面もあったのね。でもお前ダストシュートに投げられたんだぜ…。
キャロルが「カップルを見ると嫉妬している自分がいる」「男のぬくもりが分からない」と母に泣きつくシーンは悲しくなった。女で1人で喘息持ちの息子を育てて大変思いをしてきたし、うまくいかない恋愛に苦しくなっちゃったのかな。序盤で彼氏に「生活感がありすぎる」と捨て台詞のように別れをつげられちゃうしね。子持ちシングルマザーの恋愛は難しそうだ。俺んち母子家庭だから母もこんな風に泣いたことあるのかなーと思った。
メルヴィン「君のおかげで良い人間になりたくなった」
旅行先のレストランでメルヴィンがキャロルに言った褒め言葉が素敵。「愛してるよ」「君は美しいよ」といったありきたりな台詞じゃないしカッコいい。俺もいつかこんな台詞を女性にいってみたい。
この作品をお互いが反発しあっても自分の気持を素直に伝えれば、恋はできるんだなと思った。
俺はまだ大恋愛したことないけど、好きな人ができた時はメルヴィンの不器用ながらも自分の気持を伝える姿勢を見習おうかな。
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