劇場公開日 1956年2月1日

「ミュージカルの魅力を堪能できる良作」恋愛準決勝戦 sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 ミュージカルの魅力を堪能できる良作

2025年12月21日
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鑑賞方法:映画館

ロイヤルウェディングに沸くロンドンを舞台にした、フレッド・アステアと「掠奪された7人の花嫁」のジェーン・パウエルの楽しい一作。

アステアは最盛期は過ぎていても安心のパフォーマンス。有名な天井ダンスもさることながら、序盤の洋服掛けと共演のシーンも、CGやAI画像などではない貫禄のプロの技である。

妹役のジェーン・パウエルは小柄ながらパワフルで歌も上手い。序盤の男たらしの描写はご愛嬌。
二人の共演では、"How Could You Believe...で始まる長いタイトルの曲がコミカルで印象に残る。

終盤の妹が仕事か家庭かで一瞬悩むくだりは少し現代に通じるところもあるが、ここは深刻に考えるのは野暮。幸福感溢れる気持ちにさせてくれるのがミュージカルの魅力なのだ。

sugar bread
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