レマゲン鉄橋のレビュー・感想・評価
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CGなし、実写の迫力がハンパない!
1969年アメリカ映画。日本での公開は、1970(昭和45)年。
ロケはチェコスロバキア(当時)ヴルタヴァ川沿いのダヴレにある、20世紀初頭に建設された「ダヴレスキ橋」で行われた。
再開発予定地ということで、思う存分に(笑)、爆破し戦場のリアリティを追求できたらしい。
CGのない時代ならではの迫真の撮影現場だ。
『レマゲン鉄橋』は、たったひとつの橋梁をめぐる連合軍(米軍)とドイツ軍の熾烈な戦闘を描く実話ベースの戦争映画。
レマゲン鉄橋を唯一の退避ルートとしているドイツ軍は、
現地司令官の独断で橋の爆破を延期し、一兵でも多くのドイツ兵を渡橋させようとするが、戦火を逃れたい一般住民も大挙押し寄せ大渋滞となる。
爆破される前に無キズで橋を確保したいアメリカ軍は、
主力の到着を待たず、予備兵力もないまま疲弊しきった先行の小部隊で、橋への突入を企図する。
これ以外にも、
◆ドイツ軍内部(国防軍、親衛隊、戦時召集兵)の葛藤
◆アメリカ軍内部(戦功優先と人命優先、司令部と最前線)の葛藤
◆被占領地域に住む市民(親ドイツと反ドイツ)の行動の違い
などを分かりやすくストーリーに落とし込んでいる。
よく出来た脚本だと思う。
多くの戦争映画同様に、
脳内に戦場の俯瞰図を描きながら見る必要がある。
自分があの戦場に放り込まれたら、、、
考えただけで背筋が凍る。
本作の中では、ドイツ軍もアメリカ軍も、
相当にイカれた組織なのだが、よりイカれたほうが最後は負けることになる。
見る側次第だが、
戦争映画も立派な反戦映画になる見本だと思う。
”超” がつくスターは出ていないが、大好きな映画の一本なので、無条件に☆4.5
「(レマーゲン)奪ったどー!」
ジャケット右下にココリコ濱口にチョイ似のアニキのいる、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線モノ。
監督は『タワーリング・インフェルノ』のジョン・ギラーミン、脚本に『ポセイドン・アドベンチャー』のスターリング・シリファント。
【ストーリー】
連合国側からレマゲン鉄橋と呼ばれるライン川のルーデンドルフ橋。
ドイツ敗走をうけて、ヨーロッパ戦線で大きな転換点となった戦域の一つとなる。
ドイツ軍を追い落とすべく連合軍は地域で唯一残されたレマゲン鉄橋の確保を目指すが、そこはまだドイツ軍の支配地域。
ドイツ軍は橋脚に爆薬を仕掛け、仲間の撤退を待って橋を爆破しようとしていた。
橋を守るクルーガー少佐と、アメリカ側の特務部隊バーンズ少佐、二人の指揮する部隊が鉄橋の支配権をかけて衝突する。
さて黄金伝説です。
なにが黄金伝説なのかって?
テーマ曲聴いてもらえれば誰もが「奪ったどー!」と叫びながら0円生活はじめた気分になれる、そんな映画です。
テーマ曲がバラエティ番組に使われたイメージからコメディ作品かと思いきや、内容はとてもシビアな戦争物です。
昔の作品ですから弾着は地面のみで、役者は演技で撃たれた表現をするのですが、それでも実際の火薬を使ったシーンは危険で見ていてヒリつきます。本当に危ないんですよあの火薬の量!
役者さんケガだらけだろうなと、撮影の苦労がしのばれます。
史実にあるレマーゲンの戦いを映像化した本作。
ググれば実際のルーデンドルフ橋が見られます。
便利な時代になったなあ。
Wikipediaによると、この映画撮影直後にソ連のチェコ侵攻がありスタッフあわてて撤収したそうで、そっちもまた危ないなあ。
名作傑作ではないですが、きっちりと作り込まれた佳作です。音楽も聴きごたえありますし。
バンド・オブ・ブラザーズがお好きな方なら、絶対に楽しめる映画だと思います。
今からすごい頭悪いこと言いますけど、レマゲン鉄橋のテーマ曲流しながらサバゲとかすると、めちゃめちゃ熱くなれますよ。
サバゲはいい。
戦争が本当に嫌いになる。
スクリーンで観たかった。
ドイツ兵が5万以上レマゲンの外側にいた。それを爆破せよとの総統の命令だったが、兵を救うことを優先する将校。
レマゲン攻防におけるアメリカ、ドイツ双方の内情を描いていて、それぞれの立場にたってみても下っ端兵士たちが勝手な上官の命令に反発しているところが面白い。しかし、米独の区別がつきにくい欠点・・・どちらも英語のうえ、ドイツ訛りっぽさも排除。なんだかそれが後半まで響いてしまい集中できず・・・
アメリカ軍は無茶なことをいう上官、ドイツ軍は味方であっても殺す上官。なんで俺たちがやらねばならないんだ?という嫌そうな顔が印象的でもあった。橋への空爆、戦車砲は迫力あったし、大スクリーンで観たかった映画かも・・・
毛色は違うがこれもまた戦争映画の傑作だ
時は1945年3月、つまりドイツ降服の2ヶ月前
舞台はライン川に唯一残された橋、レマゲン鉄橋
文字通りドイツの最終防衛線のただひとつの入口となり、にわかに戦争の焦点となった
ドイツ側とアメリカ側の二人の少佐が、それぞれの将軍より特命を受けて、この橋の死守と奪取を巡って戦う
物語を説明すればこういうことになる
しかしそんな単純な戦争アクション映画ではない
ドイツ側は敗色濃厚で、兵も民間人も皆浮き足だっている
守備兵力は老人と少年兵と大した戦闘力のない工兵部隊が少しのみ
まともな兵力は他に抽出させられた後の脱け殻だけ
守備隊長は小学校の校長だった老人だ
これを病院から戻ったパリパリのエリート少佐がなんとか困難な任務を全うしようとする
米軍側も連戦に次ぐ連戦で配下の部隊は疲労困憊であるにもかかわらず、自己の手柄を優先してさらに困難な任務を貰ってくる少佐
その下の大尉も自分の手柄しか頭にない
さらにその下の古参の中尉は部下の兵と共にやさぐれるながらも、しぶしぶ戦う
大きな組織のヒエラルキーの中で、とても実現が困難な課題を与えられ、時間は恐ろしく短く、使えるリソースは全く足りない
約束されたはずの支援はいつまで経っても来ない
来ても全く足りないか、不良だ
そして当然、多くの仲間がみるみるすりつぶされ脱落していく
その様が両軍それぞれに、これでもかと描かれるのだ
それでも与えられた任務を最後の最後までやり抜かねばならないのだ
簡単に無理ですとも、降服しましょうとも言うことは許されないのだ
そんな状況で最善を尽くしていても任務を達成できなければ処罰されるのだ
あるいは部下の離反を受けるのだ
大きな組織の中で悪戦苦闘している人
とても達成困難なプロジェクトのリーダーを務めたことのある人
そんなチームで正にすりつぶされようとして疲労困憊しているあなた
あたら優秀な上司や同僚が次々に身体を壊すか、精神を病んで脱落していくのを横目に、つぎは自分かともがいているあなた
そんな人にこそ本作は刺さる映画ではないだろうか
史実を元にした物語の僅か2ヶ月後には、一方の組織が丸ごと崩壊し無くなってしまっていることを頭に入れて観ればより一層その虚しさを味わうことが出来るだろう
本作はそんなあなたにどうすれば良いかは、何も教えてはくれない
ただただ、こういう世界があるのだということを示すだけだ
あるとすれば、軽蔑されてでも生き残る知恵を巡らす軍曹と、最後には拾った金ピカのタバコケースを知人に貰ったとうそぶくくらいに図太くなった中尉が生き残り、互いに認め合うラストシーンだけだ
毛色は違うがこれもまた映画の傑作だろう
ライン河・・
第二次世界大戦末期、ドイツ軍が敗色濃厚の1945年2月、ベルリンに進攻しようとする連合軍がライン河にかかるレマゲン鉄橋を占拠しようとする。それを阻止しようとするドイツ軍が鉄橋に爆薬を仕掛ける。ドイツの民間人が家財を積んで多く鉄橋を渡ろうとする。ライン河を挟んでのドイツ軍の88ミリ砲とアメリカ軍の戦車が撃ち合う場面は圧巻だ。最後はドイツ軍が白旗を挙げて降伏する。やはり戦争の勢いは連合軍に傾いているようだ。この戦争映画は連合軍とドイツ軍が直接戦闘する迫力満点の名作だ。日本語吹き替えが無いのが残念だが、カラーフィルムの1968年の作品・・
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