レナードの朝のレビュー・感想・評価
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Awaknings
薬によって目覚めさせて良かったのか、そのままの方が良かったのか。レナードのお母さんは、あまり良く思ってなかったが、30年ぶりにお母さんとの抱擁シーンは泣けた。
他の患者もどんどん目覚めていくのには感動したが、薬の凄さ、恐さも感じた。
レナードが好きになった彼女にお別れを言って、彼女からダンスするシーンも泣けた。
セイヤー医師も、レナードからもらった勇気を出して、最後に素直になれて良かった。
それにしても、この話が実話というのも凄いことだ。
午前十時の映画祭にて。
来年度の午前十時作品も楽しみだ〜。
午前10時の映画
名作と聞いていたがなかなか見る機会がなかった作品が、午前10時の映画で上映してくれて見ることができました。
まず、デニーロもロビンウィリアムスも若い。
30年以上前の作品だから当然と言える。
デニーロの脳症患者の不随運動がまさに患者さんそのものに見えるのがすごい。
1969年当時には、L-DOPAが開発途中の新薬として用いられ、劇的効果を示すがその後は副作用と効果減弱で元に戻ってしまう。
私達は、普段何気なく生活しているが世の中にはさまざまな病気で今も戦っている人が大勢いることを忘れてはいけない。
こんなにも残酷な奇跡があっただろうか
現実に起こる奇跡は、あまりにもむごい。
それでも尚、最後にレナードが残した生きた証を
信じることしかできない。
リレーションシップから生まれる
相手への存在価値とかそういうものを
見せてくれるのが嬉しかった。
やっぱり最後にまたみんなが眠ってしまう、
あの瞬間の切なさは堪らないよね。
もう起きないんだよ
あんなに笑顔で踊ってた人たちが。
奇跡が起きたことで、より虚しさが増すよ。。
それでも彼らの生を肯定するラストは
とても好きだった。
ルーシーとか、マチルダ?あの離婚されてよかった人とか
めちゃくちゃよかったですな。
女性監督なのも何だか納得。
名優の共演にも感動したし、
ロビンウィリアムズの笑顔には
本物以上のものを感じた
実話
見終わったあとで実話だったことを知った。
序盤はつまらなすぎて見る気にならなかったが、途中からは主人公に感情移入してしまいものすごく悲しかった。
昔ではなく、医療が進んだ今に生きていてよかったなって思った。
ロバートデニーロとロビンウィリアムズの名演
午前十時の映画祭12にて。
1969年にニューヨーク、ブロンクスにある慢性神経病患者専門の病院に就職したセイヤー医師は、話すことも動くこともできない患者たちに反射神経が残っていることに気づき、訓練によって彼らの生気を取り戻すことに成功した。ある日彼は、30年前にこの病院に入院して以来ずっと眠り続けている嗜眠性脳炎の患者レナードに、認可されていないパーキンソン病の新薬を投与した。するとしばらくして、レナードは30年ぶりに目を覚ました。他の同様な症状の患者にもこの薬を投与すると、同じように意識が戻った。しかし・・・てな話。
実話に基づく作品らしいので、そんなに驚くような結末ではなく、オリバー・サックス医師はこの作品が公開された1990年にもまだ治療や研究を続けていたらしい。
若かりし日のロバート・デ・ニーロやロビン・ウィリアムズの名演が見所。
秀作の医療映画
久しぶりに映画館で見ることが出来て感無量です。もう30年以上も前の作品ですが、現代にも通ずる内容なので又新な感動もありました。
日本ではなかなか秀作の医療映画がないのでアメリカの医療映画は秀作揃いと思ってしまいます。
内容がデリケートでしかも実話なので、役者さん、スタッフの方達は相当大変だったと思います。デ・ニーロやウイリアムズはさすがの演技だけど、何よりもあの空気感が素晴らしい作品にしたと思います。
あれから30年
公開当時は二十歳位だったので、こんなお涙頂戴映画観ねーよ!!と突っ張っていたが、約10年前、知り合いのYさんが夜中突然泣きながら訪ねて来て、理由を聞くと、「レナードの朝」を観たとのこと
それでも未見だったが、午前10時の映画祭でやるとのことで、あれから30年、どれどれどんなものですかと初鑑賞
結果は…
号泣メ~ン(´;ω;`)
映画館じゃなかったら、声出して泣くレベル
特に、ラスト間際のデニーロと彼女のあのシーン
泣くでしょー
とにかくデニーロのおさむちゃん演技
が狂気の沙汰だった
Yさんの気持ちも10年ぶりに理解できた土曜日の朝
一度は必ず観るべき作品。
ロバートデニーロの演技の真骨頂が観れる作品です。これ以上ない演技をしています。
登場人物全員の気持ちが心に刺さる作品です。
実話を元に作られているので、見終わった後も考えさせられます。
だいたいの映画は最初に見た時が一番感動するが
この映画は2回目の時の方が感動します。
ロバート・デ・ニーロはやっぱりすごい!
追記
久しぶりに鑑賞。感動どころか、ずっと涙が出っぱなしでした。
いい作品ですね。
今日は「レナードの朝」と「タイタニック3D」を梯子しましたが、どちらも名作です!
なんか1日で両方見るのはもったいなかった。
追記の追記
午前十時の映画祭で「レナードの朝」は今週まで。今日を逃すと、次に劇場で見るのはいつになるのかな(もう二度と見る機会がないかも)と考えて、二週連続で鑑賞。
何度か見て、ストーリーはわかっているので、一つ一つ場面ごとにいろいろなことを考えたり、思い出したりしながら見ることができる。
今日のこの時間、他の映画を見ることもできたが、私はこの映画を選んだ。
近頃、このサイトを見るにつけて、どんどんどんどん見たい映画が増えてくる。うれしいことでもあるが、その圧倒的な量の前に、一生の間にあとどれだけの映画を見れるのか、とも考える。
主人公の一人のロビン・ウィリアムズさん。亡くなる前に、この作品を見る機会はなかったのかなあ、ととても残念に思った。
今回見て、改めて印象に残ったところ。
レナードが、扇風機の風を浴びて、気持ち良さそうな表情をするところ。
レインマンかレナードか
説明不要。神がかり演技対決。
デニーロ選手は役柄が派手なのでそちらにばかり眼がゆきますが、役としてはウィリアムズ選手の方が難易度大です。どちらも神がかり。
映像、演出的には平凡ですので、役者第一ですね。
マイルドなアルジャーノンに花束を
脳炎で麻痺していて動くことも話すこともできない患者に今までとは別の薬を投与することで、症状の劇的な改善が見られた。
しかし、今までの失われた人生の数十年間や、薬の副作用などに苦しんだ後、結局は元の状態に戻ってしまうという実話に基づくストーリー。
「アルジャーノンに花束を」は、劇的な症状の改善が見られ知能指数も通常の人間以上になったが、この映画はそこまではいかない。より現実味のあるストーリー。
前半は少し間伸び気味。
後半は感動する。
一度は劇的な症状の改善が見られたが、薬の副作用により思いどおりに体が動かせず、自分でもそれが分かっているのが辛い。
そんな自分を見せるのが嫌で、気になっていた女性にもう会わないと切り出すが、女性がゆっくりダンスでフォローするシーンは感動する。
快方に向かったと言う事実が大切
ロビンウィリアムズ扮する医師セイヤーは、脳炎に基づく意思の無い難病に立ち向かっていた。そんな頃、ロバートデニーロ扮する患者レナードに出会った。
実話による展開だが、医師としての根気と動けぬ患者を演じる役者魂を感じた。ロバートデニーロをもってして30年時を失った微動だにしない患者役に起用するとは凄いね。患者を治そうとする医師の信念と、家族の気持ちとの一体化も重要だ。仮にそれが一時しのぎであったとしても快方に向かったと言う事実が大切だ。夢を見られただけ幸せと考えたいね。老年に近づくにつれ、体の弱みやら親の病気とか経験してくると、医師の親切さなどこの映画の切実感が身に染みるね。まさに感動作だ。
人生の正解なんて、誰にもわからない
目覚めさせたことが残酷だったのか。
そんなことはわからない。
治ったのだから、それが永遠に続くものだと思ってしまう、ごく普通の人間。
這えば立て、立てば歩けの親心。
今日と同じ明日が続く日常。
でも、実は、それは当たり前ではないのだ。誰にとっても。
人生の中で、頭に浮かぶことのすべてが可能であるわけではない。
自分で選択できること、しなかったこと、スルーしてしまったこと、
運命に翻弄されるように、人知の届かぬこともある。
その中で、できれば”正解”の人生を送りたいと願うが、そう簡単ではない。
”正解”を選んだつもりなのに、過ぎてから思えば、後悔も出てくる人生。
”正解”の行いをできなかったように見えて、後からこれでよかったと思うこともある。
”正解”は知っているのに、あえて違う方をとることもある。
”正解”の人生を歩んでいる途中で、出会う思いもよらない出来事もある。
30年間の空白。
失ったもの。新たに獲得するもの。そして失いゆくもの。
目覚めたことが余計なお世話だったのか、嬉しいことだったのかは、一人ひとりによって違うし、思い返す日、これからどう生きるかによっても違う。
それでも、と、期待し希望して行動する。ちょっとでもの可能性を信じてしまう。
あなたの笑顔が見たいから。
実話の医師がどういう方かは存じ上げないが、この映画では、臨床医ではなく研究者が奇跡を起こす。まだ臨床医として燃え尽きてもいないから、目の前に起こっている現象を素直に捉えて、既成概念を飛び越える。
新薬を試す。一つ間違えれば、患者を危険にさらす。でも、トライしなければ改善はない。
倫理としてどうなのか。このケースでは感動的な結果になるが、割り切れない難しい問題。治療に役立つ新薬が次々と生まれる反面、特効薬ともてはやされた薬が、実は患者を苦しめる悪魔の薬だったという報告が数年後に出る場合もある。Dr.カウフマンとの攻防が、どちらが善意でどちからが悪なのかも簡単には言い切れない。
という、医療にかかわる様々な問題をベースにして、
レナードの、見た目・生理的には中年になってしまったけれど、心は思春期であり、思春期の葛藤という、レナードの成長。
医療という思いやりの”檻”に閉じ込められて、恋もままならぬし、一人で街歩きも許されない。切ない。
そんな一つ一つの出来事が、輝かしい”朝”のように瑞々しく、まぶしく…。
そして、思いもよらぬ残酷な運命に立ち向かう姿が、リアルに、命の・心の限りをほとばしらせて、描かれる。
そして、Dr.セイヤーも頑張ったが、周りのコワーカーが皆、患者のために一生懸命になる姿がうれしい。
敵役のようなDr.カウフマンでさえ、採用の時には経験ある臨床医(治療できる臨床医)を望み、レナードが閉鎖病棟からいつもの病棟に戻った時にはあんな笑顔を見せる。
『アルジャーノンに花束を』と似ているというレビューも散見する。
けれど、『アルジャーノンに花束を』の映画では、恋人・恋人の家族との絡みは出てくるが、基本アルジャーノンの変化だけをこれでもかと冷静に追っている。医療関係者は、”実験”の枠をはみ出さない。
なれど、『レナードの朝』は、レナードとDr.セイヤーの関係を軸に、周りの人々も描き出す。
患者が、”人間”となるべく、治療にいそしみ、”人間”としての要求・感情の爆発に対峙し(困らせられ)、その思いに胸を痛める。
私も、スタッフの一人?ボランティア・家族の一人として、二人を見守ってしまう。
レナード自身が目覚めをどうとらえたのかは、わからない。
動かぬ体の中で、何を思い出し、何を思うのか…。
目覚めたときのあの表情。
30年前とは違う姿の自分。
30年前にはなかったもの。新たなる経験・思い出。
”恋”のときめき、希望と切なさ、苦しさ。絶望。
自分の状態をビデオに録るよう迫り、「(今の自分の状態から)学べ!」と叫ぶ心。
とはいえ、目覚めたレナードによって、Dr.セイヤーの人生は変わった。Dr.セイヤーにとっては、一生忘れられない人となった。
かってな言い草だが、レナードの人生・目覚めには意味があったと思いたい。
”患者”としての記録だけでなく、”人”として、誰かの中に残る記憶。
言わずもがな、脚本・演出・音楽・映像も素晴らしいが、
デニーロ氏、ウィリアム氏、ルーシー、ローズを演じた役者の一つ一つの表情に、人を愛おしむ気持ちを思い起こさせられて、思い出すたびに慟哭してしまいます。
筋を知っていてもなお、観るたびに心が震える、至極の映画です。
副作用
冒頭、少年時代のレナードがベンチに名前を刻む。成績優秀だったレナードは病気にかかり、自部屋に閉じこもるようになり、30年を失ってしまう。
新薬の効果は劇的であり、一瞬にして全ての時間を取り戻したようだった。レナードの成功例が認められ、他の患者にも投与開始。ある晩に、同じ病棟の患者が全て起き上がり喋り出すところで、最初の感動がやってくるが、徐々に副作用を心配し始める。ポーラ(ペネロープ・アン・ミラー)にほのかな恋心を抱いたり、普通の人たちと同じように院外での自由行動を求めるレナード。チック症状が活発になったり、突如意識が遠のく症状も出始める。
そんな悪い状況でも、副作用の実態を自らカメラに撮るように指示するレナード。ポーラに別れを告げるレナードに、彼女がよりそい二人はダンスを踊る。本人たちも周りの患者も一瞬の美しさを感じ取った。
おまけのようではあったが、セイヤーが看護婦エレノアにコーヒーを誘うという伏線が心暖まるシーン。彼もまたそれまでの自分を失っていたのかもしれない・・・
当たり前からの目覚め
好きな人に愛を伝えたくなる映画。
自由に歩き回ること、自分でトイレを済ますこと、好きなものを食べること、家族友人や恋人と会話すること。多くの人にとって日常であり、これらが失われる日がくるなんて露にも思っていない。
数十年もの眠りから覚め興奮しっぱなしの患者たちを通じて、当たり前が当たり前じゃないと知る主人公セイヤー医師。つまりこれは、セイヤー医師が日常から目覚めた物語である。我々は愛を感じて、愛を伝えることができるが、なかなか恥ずかしいもの。だけど、伝えたいと思ったその一瞬は、二度と現れないかもしれない。そのチャンスを掴むかどうかは、自分次第なのだ。
【人間の魂は、どんな薬より強い・・。後半のレナードを演じる、ロバート・デ・ニーロの姿には涙を禁じ得ない作品。】
― 人間の強さ、優しさ、哀しさ、弱さが、全て描かれている作品。ー
・名優ロバート・デ・ニーロがパーキンソン病の新薬により、一時的に”嗜眠性脳炎”から回復したレナードを演じた後半、新薬の効き目が薄れていく様を、
同じく名優ロビン・ウイリアムズが演じた”人間が好きだが、人付き合いが苦手”な医師セイヤーに敢えて”撮らせる”シーン。
ー後のメイヤーの研究のためにだろう・・。-
・病の症状が再び悪化してきたレナードが、好きになった若き女性ポーラに、別れを告げるが、ポーラが優しくダンスに誘い、二人で食堂で踊るシーン。
そして、去るポーラを病院の窓から見るレナードの何とも言えない表情。
・患者たちが、再び”嗜眠性脳炎”の症状に戻っていく様を見て、自分を責める医師セイヤーに対し、元気だったレナードから貴方に気がある・・、と教えられていたエレノアが掛ける優しき言葉。
・そして、医師セイヤーは、勇気を出して、エレノアを珈琲に誘う・・。
<とても、心に残る作品。
生きている事の素晴らしさを思い出させてくれる作品でもある。
久しぶりに鑑賞したが、矢張りとても良いです。>
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