レッド・ムーンのレビュー・感想・評価
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サラの作った料理はアパッチ料理?
白人VS先住民アパッチという構図だが、保護されたアパッチ以外はアパッチは一人しか出てこない。凶暴で悪名高いサルバヘだ。
集団対集団ではなくほぼ個人対個人の戦い。
サムがサラと子供をサルバヘから救ってめでたしめでたしという終わりも犠牲が多すぎた。
それに子供はサルバへの子供で父親の元に帰りたかったのではないかと思わせる。
父親の元に返すことでサルバヘは無益な殺人をしなかったのではないか?
冷静になってみると何が正しいのかわからなくなるストーリーも白人イコール正しいという視線で描かれていて違和感が残った。
それにしてもこの頃の西部劇の音楽は良いのが多い。
音楽が流れるだけでシーンが浮かぶ。
見えない敵
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
敵は執念深く残虐、だけど神出鬼没で殆ど姿を現さないし、特に表情がわからない。正体がわからないところからくる怖さがある。戦いの場面は古い映画なのでそれほど迫力があるわけでもないのだが、いつ来るのか、どこから来るのかという不安を掻き立てるのが良い。この時代にしてはとても斬新だし、敵の正体を隠すという作品のはしりなのかもしれない。とはいっても彼は次々に村を全滅させてきたほどの強さは感じさせない。
物語は白人側の立場から描かれていて、先住民側の事情はお構いなしに進行するのは一方的。そうじゃなくてもそれほど打ち解けているわけでもないのに、父親を殺された少年と殺した男とが今後も生活が出来るのかという大問題さえたいして重要視されていないようで不満が残る。登場人物たちは戦いの前まで会話も動きも少なくてどんな人物かわからなくて思いいれが出来ず魅力に欠ける。
緊張続きのスリラー西部劇
幼い頃先住民にさらわれて育ち、混血の息子1人を連れている白人女性のSarah。彼女に懇願され、駅まで護衛することになったSam。10年間捕らわれの身であったため仕方ないにしても、コミュ障の母子という、とんだお荷物を抱えることになったSamに前半はちょっと同情します。
足音もなく忍び寄る追っ手は凶暴なSalvaje。要は息子の親権争いなのですが、追跡の過程でSalvajeの手により民間人や仲間が多数犠牲になります。Sarahは手放したくないにしても、息子自身は父親の元に帰りたそうなので返せばいいではないかと思ってしまいます。(返した所で殺戮は免れないということで戦い続けるのですが…。)
姿をなかなか現さない敵に緊張の連続。無音と音楽の使い分けも効果的でした。撃っても撃っても死なないSalvaje!最後もまた出てくるんじゃないかとヒヤヒヤしました(^_^;)。出て来たらもうホラー西部劇です。
か弱き女性に助けを求められたら、男は命懸けで守るものさ、という古き良きヒーロー像でした。
西部劇のターミネーター
先住民を見つけ、居留地に送る騎兵隊を手伝っているのが主人公(グレゴリー・ペック)。
最後の任務で見つけた先住民の中に、幼いころに拉致された女性(エバ・マリー・セイント)が子供を連れて途方に暮れていた。
引退すると決めていた主人公は、この親子を自分の牧場に連れていく。
先住民の一匹狼で悪魔のような男がこの子の父親だった。
この悪魔が牧場に迫ってくる。
ターミネーター並みに強い悪魔だ。
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