劇場公開日 2025年1月3日

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「チャールズ・ブロンソンがおいしいところを持っていきました~」レッド・サン ノブさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5チャールズ・ブロンソンがおいしいところを持っていきました~

2025年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

チャールズ・ブロンソン、三船敏郎、アラン・ドロンという世界の3大スターが共演した異色西部劇。
企画をハリウッドに持ち込んだのは三船プロだそうです。(道理で日本人の描き方に違和感がありませんし、武士道精神もきちんと盛り込まれてるはずです)
西部劇に侍?刀でどうやって戦うんだろう?
そして三船敏郎がチャールズ・ブロンソン、アラン・ドロン相手にどんな芝居をしているのかとても楽しみでした。
監督は初代007シリーズのテレンス・ヤング、音楽はモーリス・ジャール。

ストーリーは、日米修好の任務を帯びた大使一行を乗せた特別列車がリンク(チャールズ・ブロンソン)と相棒ゴーシュ(アラン・ドロン)率いる強盗団に襲われ、大統領へ贈呈するはずの宝刀まで奪われてしまう。そしてボスの座を狙っていたゴーシュの裏切りでリンクも列車もろとも爆破されそうになるがかろうじて助かる。武士の黒田十兵衛(三船敏郎)は7日の間に宝刀を取り戻すよう命じられ、復讐を誓うリンクを案内役にゴーシュを追跡するのだった。。。

(感想)
・最初は反目し合っていたリンクと重兵衛が徐々に距離を縮めていくロードムービー的なところがお決まりではあるが面白い。
・三船敏郎がチャールズ・ブロンソン相手に互角に渡り合い、何度も投げ飛ばすシーンもあり、さすが世界のミフネだと思いました。
・重兵衛の武士道精神がうまく表現されている。
・刀は接近戦でしか使えないので銃に対してどう戦うのかと思っていたら茂みを利用したゲリラ戦や投げナイフのようなもの(手裏剣?)を使ってました。なるほど~。
・アラン・ドロンは悪役で見せ場はあるもののやや出番は少なく感じました。
・最後、金よりも義を選んだリンクがおいしい所を持って行った感はあるが、黒田重兵衛も大健闘で西部劇に溶け込んでいたと思う。
・電線に吊り下げられた宝刀がとぼけた味のラストでうまくまとまっていた。

ノブ
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